SCH科学的臨床ホメオパシーの修了式を開催

約1年にわたるホメオパス向けコースが無事終了

2022年9月18日(日)にホメオパス向けコースのSCH:科学的臨床プログラムの修了式を開催しました。SCHは2021年10月から開始したプログラムでホメオパスが臨床の場で使える実践的な知識や技術を学べるカリキュラムになっています。

インドにはAYUSH省という伝統医学を扱う省庁があり、アーユルヴェーダやヨガ、ホメオパシーなどの頭文字をとってアユシュと呼びます。インドは国をあげてホメオパシーを推奨しているホメオパシー先進国でもあるのです。

ホメオパスになるために8年〜10年ほども学ぶそうです。また、ホメオパスは国家資格で医師(ホメオパシー医)として治療を行っており、多くの実績があるだけでなく多くのリサーチデータが日々集積されている国としても有名です。

このSCHではインドで教えられている約10年間の内容を凝縮して日本人ホメオパスにとって必要なエッセンスを10回のモジュールに詰め込んで頂きました。

ホメオパシーネクストのアドバイザーであるDr.ナバルは、現在AYUSH省のアドバイザーをつとめられている方です。SCHでは全体のプロデュースと監修して頂きました。

 

また、講師のDr.アヌラーダはホメオパシーにおけるいくつもの資格をもっている方で非常に優秀でかつわかりやすい授業をしてくださっています。

SCH受講生からの感想

受講生1
ホメオパシーの基礎中の基礎をしっかりと教えていただいて、足りないところがわかりはじめました。SCHツールも最初は持て余していましたが、実際の相談会後に整理するのに使用するとスッキリ見やすくなりました。また、レメディの選択で、レパートリーの種類の多さに驚き、ルーブリックの豊富さに圧倒されました。

受講生2
ホメオパスの学校を卒業して、相談会となったら、質問の仕方や順番、要点がさっぱり整理されて出来ていませんでした。
さて、何を核にして聞いていこうか、よく分からずなんとなく進めていっていましたが、今回のSCHを受講すると、そのプロセスが明確になって良かったと思います。また、レメディーを決定するにあたり、多種投与でなく、その人のアイデンティティを重視した選び方も学べました。

受講生3
実際ホメオパスとして相談会を行う中で、症状の全体像や、評価など手探りで行っていました。
今回症状についてどのように分類し、みて評価していくか、わかりやすい理論と実際のケースを見背ていただけたことは本当にありがたかったです。またナバル先生が、惜しげもなく教えてくださったSCHツールは、クライアントの全体像を見るうえでとても新しい視点でした。まだまだ使いこなせませんが実際の相談会でこの視点を忘れないようにしていきたいと思いました。またケントの12の法則は、初めて学びましたが、症状の変化をどのように観察し,対処していくかはホメオパスとして必須の知識でした。すぐに相談会に行かせています。

受講生4
全体的には本当に勉強になりました。原点に戻された感じです。毎回刺激になりましたし受講が楽しみでもありました。シンプル処方に変えても(まだ多種にすることもありますが)結果が出てきているので、改めてホメオパシーの素晴らしさを実感しています。ただどうしても、授業は時間が限られているため駆け足になってしまのは仕方ないのですが、SCHツールについてはもう少し使い方を練習する場が欲しいです。まだ身についていないのが残念です。あとレパートリーもっと欲しいですね!

受講生5
薬用量、最適なポーテンシー、豊富なレパートリーをケースに応じて使い分ける、ケーステイキングのとり方…これらを数値化・体系化して明確に示してくださったことが非常にためになりました。今回の学びを通して実感したのは、やはり基本の力<オルガノン、MM、レパ>の理解をしっかり持つことの大切さです。ホメオパスになるためにひととおり学んできて現在臨床家として実践していますが、先生方からの教えに触れて、まだまだ基本の力が薄っぺらだと痛感しました。奇をてらうのではなく、オルガノン・MMをこつこつ読むという地道な努力を積み重ねて、その基本力を確かなものにしていこう。そして、日々手掛ける臨床ケースの一つひとつを自分なりにきちんと分析できるようになろう。それが、講座を終えた今、思うことです。Dr.ナバルがクリニックで手掛けられた臨床ケースをシェアしてくださったのもとても勉強になりました。ホメオパシー医学の理論を正しく理解することと、それを実践に役立てていく力。その両輪が揃っていることが重要だと認識していますが、それらをバランスよくご教授くださったことはとても有難かったです。また、先生方からは、お持ちの知識・経験の厚みと、ホメオパシーに対する情熱と誇りが伝わってきました。ホメオパシー医学がしっかりと確立し国民に浸透しているホメオパシー先進国インドの偉大さに触れた思いです。まだまだ勉強すべきことがたくさんだ~!と痛感し気持ちが引き締まると同時に、私の中のホメオパシー世界が広がって、新たな希望や目標が生まれモチベーションがアップした良い機会にもなりました。今後も、何かしらの形で先生方から学び続けられる機会があれば嬉しいです。Dr.ナバル、Dr.アヌラーダ、Dr.プリティ各先生に感謝申し上げます。ありがとうございました。熱心、丁寧にご教授くださったこと、また先生方ご自身が常に真摯に学び続ける姿勢でいらっしゃるところも心に響きました。最後に、この講座の運営システム(配信動画を観てからZoomライブ講義、その後もまた繰り返し動画視聴で復習できる)は初めて体験しましたが、後日受講や質問が可能であり、良かったです。

受講生6
今まで習ったことのないホメオパシーの基礎を学べたことがとてもありがたかったです。
インドではホメオパシーは国家が認可している医学であるがゆえにホメオパス=ホメオパス医師のプロフェッショナリズム、臨床経験、実力を目の当たりにしてとても圧倒されました。そのためModule 5くらいから解剖生理、病理を熟知していない自分がホメオパスと名乗るのはおこがましいと感じたり、ホメオパス=セラピストと解釈して曖昧な姿勢でいる自分、MMの知識の脆弱さやホメオパスとしての経験も少なく、このまま続けていいのだろうかと自答しながら彼らのようなホメオパス医師になるには膨大な勉強が必要だし。。。多大な努力が必要なことがおっかなくてめんどくさくて諦めモードになり、お菓子の仕事に逃げていた気がします。(本当に多忙ではあったのですが、今思うとそのような状況を無意識に作り出していた感があります。)今回感想を書く上でまたModule 1から復習させていただきましたら、生き生きとホメオパシーの可能性や素晴らしさを目をキラキラさせながら教えてくださるドクターアヌラーダの姿を見て、彼女のようなプロフェッショナルなホメオパスになりたい!私には知識や経験が不足しているけど、直観力や観察力や偏見を待たずに姿をみることは得意だから、やっぱり諦めないでコツコツと謙虚に学びながら臨床を続けようと覚悟を決められました。

受講生7
初めて学んだことも多く、且つわたしたち日本人にも分かりやすく丁寧に講義してくださりありがとうございました。
後半部のケース紹介で、それぞれ微妙に異なる症状に対して選ばれたレメディーの紹介は、病名でひとくくりにされたクライアントを区別し適切なレメディーを選ぶヒントを与えてくれました。また、レパートリーといっても日本語訳されているものは一つだけで、翻訳されていないものはたくさんあり、それらのレパートリーも取り入れることで最同種を選べる確率が上がるのではないかと感じました。日本はホメオパシー的には後進国でありそもそもの情報が少ないと思います。個人的にわたしがクライアントとのセッションで難しいと感じることは、クライアントの訴えや症状を、レパートリー用語に変換することです。数多くの経験を積んでコツを掴むことが大切だと感じました。病気のうちのほとんどが非感染症ということで、最同種のレメディー同様に生活習慣の見直しや食養生も重要になりますが、これだけ簡単に好きなものを食べられて、便利な世の中になってくると、生活習慣や食生活を見直すことは難しいという印象を受けます。ただ仮にそうであっても生活習慣や食養生のアドバイスは必須で、そこに目を向けてもらえるようクライアントを導く必要があると思っています。病気が治るか治らないかということを他人である私たちは決められませんが、病気はクライアントに何かを発見させる可能性を秘めていると感じています。わたしはホメオパシーを通して、そのあたりのお手伝いをしたいと思っています。合わないレメディーを摂りつづけると余計に生体エネルギーを混乱させてしまう恐れがあることを学んだ今、レメディーを出し過ぎないよう気をつけたいです。

受講生8
知らないことがたくさんあり、心躍る学びの機会でした。予想はしていましたが、ホメオパスとして活動するために必要なこと、大切なことを知らないということに驚きました。そして道具が足りないこと、勉強の仕方を知らないこと、知識や理解が足りないなど、「ない」を知ることで自分の状況がよく見え、どの方向へ進めばよいか知ることができました。羅針盤を得ることができたのは大きな収穫だったと思います。具体的には、問診の手法や理由、ルーブリックの拾い方、そしてレメディー投与後の評価について学べたこと、そして最同種のシングルレメディーを見つけ出すことの重要性と意義について理解を深めることができたことです。わからないことが多すぎるために抱えていた漠然とした不安が薄れ、前進するたえの活力が湧いてくるのが感じられ、精神的にも大きな支えになっていると思います。

受講生9
今まで学んだホメオパシーの基礎やオルガノンの解釈が全く違っていて、打ちのめされました。リアル講義に出ることは叶いませんでしたが、事前授業からの当日の授業というやり方は、とても濃く、大いに学びとなりました。また今まであまりにも少ないマテリアメディカやレパートリー、哲学などを用いた手法しかできていなかったこと、またケーステイキングがいかにできていかなかったか。そして何よりホメオパシーの処方の幅が大きく広がるチャンスをいただき、とても感謝しています。まだまだホメオパシー道の長い道のりを一歩一歩歩いていきたいと思います。

受講生10
SCHの授業を通じて、とにかく、頭が整理されていく感覚がありました。これまでのホメオパシーの学びで断片的にあれこれ詰め込んでいた知識が、法則やルールにもとづき、きちんと整理されて、適切に使えるものになっていくことが快感であり、霧が晴れるようでした。
もちろん新しい視点や知識も得られましたし、それもやはり法則にのっとったこととして説明していただいたため、腑に落ちます。自分の中で非常に複雑なものになってしまっていたホメオパシーが、シンプルになりました。SCHの授業を受けることで、理屈があり、根拠があり、そしてシンプルなホメオパシーを実践していくことができそうだし、それはこの先のホメオパスとしての人生にとって欠かすことのできないものだと思います。今学べてよかったです。

受講生11
ホメオパスとして約10年活動してきましたが、初めて学ぶことも多くあり襟を正す思いがしました。潜在的に他の流派の事も知りたい思いもかつてからありましたが、今回その機会を与えて頂いたことに深く感謝しています。

受講生12
最初から目から鱗のことばかりでした。Dr.アヌラーダの講義がとても面白かったです。TBRにまったく馴染みがなく、何の知識もないことがかえってよかったのかもしれないと思っています。レパートライズするやり方もわからないでおりますが、Allen のKeynotesやBogerのSynoptic Keyも少しずつ見るようになりました。レパートリーはSYNTHESISが手元にあっても使い方もよくわからない状態ですが、使い分けの分類を伺うことができ、レメディの効果の持続期間があることも知り、わからないながらも一気に世界が広がりました。この機会をいただけたことに心から感謝いたします。

受講生13
インドでスタンダードに学ばれている知識で、全く知らない事がありました。ケントについては、学ぶ必要なしの卒業校の判断でしたが、思っていた以上に私にとって参考になりました。また、症例についても
1種のレメディ治癒するという症例を見せていただいたことは、もっと勉強、そして症例を通して私自身のスキルあげていきたいと、強く感じました

最後に

受講生の感想にもありましたが、Dr.ナバル、Dr.アヌラーダ、Dr.プリティに感謝申し上げます。今後継続的に学べる環境を整えて思っています。
ホメオパスの方でSCHを受講したい方がいらっしゃいましたら以下のボタンをクリックして詳細をご確認ください。
また、現在ホメネクラボ(ホメオパス同士の症例検討会)のメンバーを募集しています。ラボメンバーになるとSCHを特別料金で受講できますので併せてご確認ください。