極端な陽虚。このままでは死んじゃうよってくらい陽気が不足した状態のCamph.(カンファー/樟脳)

ホメオパスの知恵袋

最近、急に寒さが増してきて冬の様相を呈してきた。
空気の乾燥で肌は痒いし、朝は寒くて布団から出にくい。
寒いと動くのも億劫になって気の巡りも悪くなる。
そんな陽虚にピッタリのレメディーがCamph.だ。

☆薬草としての使用
カンファー(樟脳)は薬草として、精油や湿布、リップクリームなどに使われている。血行促進、鎮痛、消炎、鎮痒作用などがある。かつては強心剤として使われていたこともある。そのため、俗に言う「カンフル剤」とはこのカンファーから来ている。
物質として使えば精油やエッセンシャルオイルよろしく火のエレメントを吸収できる。
強烈なパワーをもつ樟脳。その芳香は防虫剤として使われている。あまりに強烈な臭いのためムカデ、ゴキブリ、ネズミでさえも逃げていく。一度嗅いだら忘れられないひと昔前のタンスの中の臭いだ。

☆親和性
免疫系。消化管。肺。体温と生命維持機能。

☆症状
躁。激怒。注意散漫。地に足がつかない。混乱。幻覚。せん妄。嗜眠。昏睡。感覚を失う。悪寒。冷や汗。青白い顔。低体温。発熱できない。虚脱。消耗。意識喪失。ショック。肺、心、腎の多臓器不全。狭心症。心筋梗塞。不整脈。頻脈。めまい。呼吸困難。ひどい下痢。疝痛。腹部の冷感。米とぎ汁のような便。直腸出血。下血による黒い便。

★基調
悪化→寒さ。冷え。湿気。動作。夜。精神疲労など。
好転→暖かさ。休息など。

♤中医学的には寒邪にやられている状態。肺とその相克関係の心が冒され、譫語や妄語を発し、悪寒や咳が出る。

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