ホメオパスでホリスティックドゥーラの大田原恵です。
ジメジメとした梅雨も明け本格的な夏到来となりました。夏休みの計画はいかがですか?
ここ数年思い切り楽しめなかったサマーシーズンを満喫するためにも、夏バテ、夏風邪
熱中症予防などにホメオパシーを活用しながら、楽しい時間をお過ごしくださいね。
さて今回は、ホメオパシーに興味のある初心者さんからの質問を受けまして
「これを読めば誰でも使えるホメオパシー」をシリーズでお送りします。清瀧聡、
たくぼえみ、そして私、大田原恵を含む3人のホメオパスが、ホメオパシーがどうやってできたのか、レメディーをの使い方、実際に使ってどんな変化があったのかを紹介していきます。
自己治癒力を引き出し、健康な生活を送るお手伝いができれば幸いです。
一緒にホメオパシーの素晴らしさを探求しましょう。
ホメオパシーのはじまり
サミュエル・ハーネマン(1755~1843) ドイツの医師 翻訳家
ホメオパシーの基本原理である同種の法則は、古代ギリシャの医学の父と
呼ばれたヒポクラテスの言葉
(Similia Similibus Curentur)=「同じ物は同じ物で治癒される」という
教えに基づいています。
同種の法則は、ある物質が健康な人に与えた場合に引き起こす症状と、同じ物質を病気の人に与えることで、その病を治癒できるという考え方です。
ハーネマンが実験してみた
ハーネマンの人体実験
熱帯地域に自生している「キナ」という植物(Cinchona officinalis)の樹皮にはキニーネという毒性の強い成分が含まれています。
キニーネはとても苦い味がして、服用すると頭痛やめまい、酷い吐き気などを引き起こします。医師で翻訳家でもあったハーネマンは、自分が翻訳中の植物誌の中にキニーネがマラリアの特効薬でもあると書かれている一文を見つけました。
それを見たハーネマンはキナの樹皮を自分で食べて人体実験をしますが、嘔吐や下痢、高熱にも見舞われ、まるでマラリアのような症状が出てきたことを確認します。
しかし同じように実験に参加してもらった人々の中に
「アレを食べたら調子が良くなった!」と言う人たちがいたのです。
これはおかしい?何が起きたんだろう・・・
実は彼らはもともと健康状態が良くなかったのです。頻繁に熱を出したり、下痢をしたり、よく吐いたりしていました。
つまりこの実験が「症状を引き起こすものはその症状を取り去る」という同種の法則の発見に繋がるのです。
レメディーの作り方
ハーネマンは元になる物質を希釈(きしゃく=薄める)、震盪(しんとう=叩いて振動を与える)することで、毒性を無くしながら、その効果を高める方法を作り出したんです。それを超微量の法則といいます。
レメディーの原材料には動物、植物、鉱物、病原体などありとあらゆる物資を使います。それを安全に使えるようにするためには「希釈」「震盪」という行程が欠かせません。薄めて、叩く事によってレメディーができあがります。
例えば薄さの度合いを表す時にポーテンシーと言う用語を使います。30Cと呼ばれるレメディーは、元物質を100倍に薄めたものを震盪する行程を、30回繰り返したものです。(Cはラテン語で100を意味するcenturiaの頭文字です)
これは10の60乗倍希釈したことになるんですが、ほとんどの人はこれを聞いてもピント来ませんよね?
たとえて言うならば、銀河系に涙を1滴落としたくらいの薄さということになります。薄いどころかもう物質は1つも入っていません。
最終的にできあがった液体を砂糖玉に染みこませレメディーが完成します。
※香りの強いもの、ミント、コーヒーなどはレメディーと相性がよくないといわれています。電磁波の影響を避けるために携帯やパソコンのそばには置かないように注意しましょう。
花粉症には赤タマネギのレメディー
私たちホメオパスは、クライアントさんお一人お一人の症状や体質に最も合うレメディーを選ぶことが仕事です。ホメオパシーのアプローチは、それぞれのクライアントさんに対して、個別化されたレメディーを選択することにあります。
クライアントさんにいちばん合う同種のレメディーを選択するためには、いま出ている症状だけを見るのではなく、その人の性格、感情、ストレスのレベル、食事、睡眠などのライフスタイル、また、どのような人生を送ってきたのかなど、その人のバックグラウンドを含めた様々な質問を行います。
人間を部分だけで捉えるのではなく「ホリスティック=全体。丸ごと」
の観点が大切なのです。
世界に広まるホメオパシー療法
ーインドは伝統療法によるヘルスケアを積極的に
薦めている国ですー
インド中央政府厚生省に属するAYUSH省
2014年に設立されたAYUSH省は5つの伝統療法の頭文字をとって名付けられました。これらの伝統療法によって国民が健康になるように常に情報を提供しています。covid19に関しても早くから対応策を発信していました。
A Ayurveda インドの伝承医学
Y Yoga&Naturopathy ヨガ&ナチュロパシー
U Unani 主にイスラム文化圏の医学
S Siddha 南インドに伝わる伝統医学
H Homeopathy ホメオパシー
人も動物も。心も身体も。レメディーで健康になる
次回の「これを読めば誰でも使えるホメオパシー」Part2は、生活習慣病を
サポートする保健師の清瀧聡ホメオパスによるレメディーの具体的な
使い方をご紹介します。
●オンラインによる健康相談会を行っています
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