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能登半島地震でのボランティア活動 災害時こそホメオパシーを

皆さま、こんにちは。
ホメオパスでアロマセラピストでホリスティック ドゥーラⓇの大田原恵です。

2024年が明けた途端、災害や事故の連続で、私たちが生きている時代の流れの激しさを物語るかのようですね。

今回のブログは、元旦に起きた能登半島地震の被災地に、ボランティアスタッフとして入らせていただいた体験を書きたいと思います。

先日行われたホメオパシーネクスト主催のオンラインセミナー「災害への備えと対処。災害からあなたを守るホメオパシー」には130人のお申込があったそうです。(参加費の全額が日本赤十字へ義援金として寄付されます)

日本は災害が多い国です。日頃から備えをしている人もいらっしゃると思いますが、防災リュックの中の必須アイテムとして、レメディーを忘れずに加えて下さい。それには日々の生活で使い慣れていることが、より安心につながります。災害時こそホメオパシーを!
まわりの人にもぜひ伝えていって下さい。

イルカがつないだ能登とのご縁

忘れられない出来事になってしまった、今年の元旦に起きた能登半島地震。
おめでたいお正月に、まさかこんなことが起こるなんて。と誰もが思いましたよね。

私が住んでいる埼玉県所沢市は震度3でしたが、携帯のアラームが鳴った後、ゆっくりとした大きめの揺れがやってきました。今までにあまり感じたことのない、船酔いのようなちょっと気持ち悪くなるような体感でした。

震源地は能登、震度7の速報に、私たちのメッセンジャーグループ「癒しのドルフィンリトリート」に、次々とメッセージが入ってきました。

このグループは、昨年の夏、愛知県で鍼灸師をしている友人が主催した「石川県能登半島で野生のイルカと泳ぐリトリート」というイベントに参加したメンバーで構成されています。

ほとんどが石川県内に住んでいる女性鍼灸師さんたちで、そこに私も混ぜてもらい、野生のイルカと泳ぐ体験をさせてもらいました。

イルカと泳ぐことは、長年の私の夢でもありました。そしてこの喜びに満ちた体験があまりにも素晴らしすぎて、その後もイルカに会うために続けて二回能登を訪れ、行く度に大好きな土地になっていったのです。

急速に深くなっていった能登とのご縁は、イルカのおかげです。しかし、今回の災害が起きたことで、ここにつながっていくのか・・・と、特別な理由があったからのような気がしています。

私を含む石川県以外に住んでいる数人のメンバーだけが、地震の大きさと津波警報の情報にあたふたしながら、安否確認のメッセージをやり取りしていました。

県内在住のメンバーからは全く返事がありません。今思えば、あんな状況の中ですぐにメッセージを送る余裕などないはずです。携帯には次から次へと、大きめの余震が何度も来ている速報が流れ続けていました。

お祝いムードは一転し、一瞬にしてショックと混乱に包まれてしまった北陸地方。停電も起こり、寒い冬の夜を迎えようとしている夕暮れに、みんなどんなに心細かったことでしょう。私たちに出来ることは、仲間やそのご家族が無事でいられるように、ただ祈るしかありませんでした。(その後みんな無事であることが分かりホッとしました)

そしてもう一つ気がかりだったのは、ドルフィンスイムでお世話になった和倉温泉の「海とオルゴール」のスタッフさんたちです。

代表の坂下さんは、当日娘さんが運営している能登島のカフェにいました。目の前は海という絶景のロケーションです。そこに突然大きな揺れが・・・

坂下さんは地震でパニックになりながらも、素早く動画を撮ってSNSにアップしてくれていたので、ご本人や娘さんの無事はすぐに確認できました。(17頭のイルカたちも無事です)

イルカツアーの時も、現場から突然ライブ配信するなど日頃から慣れているとはいえ、あの恐怖体験の中で動画を撮って記録に残すなんて、私なら出来ません。 今でもその映像を見ると、こちらまでドキドキしてしまいます。

~イルカが神様 珠洲市にある須須神社~

地震の被害が大きかった珠洲市(すず)にはイルカの伝説が残る須須神社(すず)があります。江戸中期の歴史書「能登名跡志(めいせきし)」などに登場し、古来よりイルカが神の使いとして神聖視されてきたそうです。

はじめての災害ボランティア活動へ

そんなことからご縁が深くなっていった能登に、何か出来ることがあればお手伝いしたいという思いが強くありましたが、被災地でのボランティア活動経験もなく、何をどうしたらいいのか分からないまま、ニュースを見るたびに気持ちだけが焦っていました。他のメンバーも同じ思いだったようです。

そんな中、前述の愛知県の友人が繋がっていたNPO団体“TEAM JAPAN”の話が伝わってきました。東日本大震災をはじめ、各地の災害地でボランティア活動をしてきた4つのNPO団体の集まりで、地震発生の翌日にはもう活動がスタートしていました。そこで友人と共に1/20から3日間、私もお手伝いとして現地入りすることになったのでした。

縁もゆかりも無い土地ならば、ここまでの行動をすることも無かったと思います。お掃除でも、炊き出しでも、何でもやります!という気持ちだけは固まっていましたが、やはり頭にあるのはホメオパシーのことです。

事故、怪我、緊急時には一刻も早くレメディーを。と、日頃から皆さんにお伝えしている立場です。 災害時の心のケアにも、レメディーが使える場面が沢山あることもわかっています。

今までも、ホメオパシージャパンは各地での災害時に、無料で被災者の方々にレメディーを配布してきた活動がありました。ホメオパスとして、必要な人がいれば届けたい。という思いが先立ちます。

そこで、ホメオパシーネクストに相談してみると、大変快く受けてくださり 、出来たばかりの自社のレメディーブランド“Next Wind Remedies”から、レメディーキットと災害時用のパウチを300袋提供していただきました。

あわせてホメオパシージャパンからも、基本キット、マイクロキット、サポートAAAなどのレメディー類と本を送っていただき、必要な方に届ける準備がととのっていったのでした。

 

Next Wind Remediesの容器はガラス瓶です。環境に優しいエコな製品にこだわり、詰め替え用レメディーがパウチで販売されています。

 

 

現地で目にしたもの

今回私が入ったのは、ボランティア団体の拠点がある羽咋市、志賀町、輪島市門前地区でした。比較的道路の破損が少ない地域ですが、完全に崩れ落ちてしまった建物もいくつも目にしました。被害がないように見えても、調査が入った家には、赤=「危険」、黄=「要注意」、緑=「調査済」と危険度を表す紙が貼られていました。

マンホールが1メートルくらい隆起していたり、波が引いて岩がむき出しの海岸線を見かけたり、 夕日が綺麗なところなのに景色が変わってしまった・・・と、地元の人の嘆きの声を耳にしました。

当初ニュースでは、津波の被害について報道が少なかったように思いましたが、田んぼや畑、道路にもあり得ないような物が流されてきたのを見ると、こんな所まで津波が来たんだ。という事実が分かります。

災害時に一番困るのはやはり水です。断水しているところが多く、特にトイレの問題は避難所で生活していなくても大きな問題です。命をつなぐためにも、何より先に水を確保することが優先されます。

能登は本来水が豊かな土地で、きれいな湧き水が出ている所もありますが、自宅に井戸がある家は、ご近所の方々にせっせと水を配っていました。今回の災害で、生活用水を確保するために、井戸を掘る作業があちこちでされましたが、これも普段は見られないような光景です。

一方で、金沢市はほぼ被害が無く、新幹線も運行され普通の生活が営まれていました。帰路につく際、金沢駅のトイレの水が自動的に流れるだけで、とてもありがたく感じるのでした。

癒しのマッサージ“じんのび”

最初にさせていただいたボランティアは、全国から送られてくる物資の仕分けでした。ここでは私も含め、送る側がついよかれと思ってしている行為(例えば1つの箱に何種類もの品物を入れる)が、実は仕分ける側からすると仕事が増え負担になる。ということを知りました。1つの箱に1種類の品物。箱の側面全てに何が入っているのか分かりやすく書く。など、いちいち面倒だなぁと思っていましたが、この気遣いが現場では助かるんですね。やってみないと分からないものです。勉強になりました。

次に避難所からマッサージケアの要請があったので、鍼灸師の友人達と伺うことになりました。私自身はアロマセラピストとして可能な範囲での施術ですが、最初に行った黒島コミュニティセンターでは高齢者が多く、感染症などの心配もあり、外部の人間は建物の中に入れませんでした。外に備えられたキャンピングカーをお借りして施術を行うことになったのですが、そんな風に臨機応変に対応してくれることがむしろ助かりました。マッサージケアを希望される全ての方に施術してさしあげたいのですが、どうしても限りがあります。被災者でもありながら避難所のスタッフとして働く皆さんもかなり疲弊していました。

輪島私立門前西小学校では食事を作るスタッフさんが疲労困憊ということで要請を受け伺いました。こちらでは被災者さんへのマッサージケアも入り、ウェイティングの席が設けられるほどでした。皆さんと直接コミュニケーションが取れて生の声を聞くことが出来ました。

そこである年配の女性が「じんのび」という言葉を教えてくれました。

じんのびとは、この辺りでの方言で「気持ちいい~」と言う意味だそうです。近くに「じんのびの湯」という温泉施設もあるそうです。「あぁーじんのびー」と何度も言われ、そのうちに涙がぽろぽろこぼれてきました。緊張の糸がほどけたのでしょうね。思わずこちらもウルウルしてしまいます。最後は両手で固く手を握って笑顔で帰られましたが、とても貴重な体験でした。

いつまで続くか分からない避難所生活のことを考えると、そのストレスは計り知れないものがあります。しかし能登の方は本当に優しく、忍耐強く、自分の事より他の人を。という場面が多々あります。でもお会いした皆さんは底力もあり、お年寄りでもエネルギーが高い方が多いように思えました。

必要な人にレメディーを届ける

もう一つの目的として、必要な人にレメディーを届ける。というホメオパスとしてのミッションですが、昨年一緒にドルフィンスイムを体験したアリさんが、現地でいろいろな人に繋げてくださいました。

その1つが七尾にあるプライベートサロンのSASAYAさんです。ヘナも扱っている自然派美容室で、そのようなコンセプトから健康意識の高い方や、ホメオパシーのユーザーさんもいらっしゃるとのこと。オーナーさん自身も、昔ホメオパシーの講座に参加されたことがある方でした。

こちらでレメディーキットや、アコナイトアーセニカムアーニカの災害用レメディーパウチをお渡ししてきました。

この地域もまだ断水中でしたが、工夫をしながらすでに営業を再開され、皆さんが日常生活に戻れるよう一歩踏み出していらっしゃいました。何よりオーナーさんの笑顔とパワーでお客様も元気がもらえます。

また、ずっとホメオパシーが気になっていて、レメディーを使ってみたかったんです。という方にも、キットをお届けすることができました。

おうちのワンちゃんが、地震以来お漏らしをしてしまうようになったと聞きましたが、動物だって恐かったはずです。恐怖のレメディーをフードやお水にいれてあげてくださいとお伝えしました。

普段なら薬は使わないのだけれど、どうしても眠れなくて、1つだけ残っていた睡眠導入剤を飲んだ。という方もいました。責任感が強く、とにかくやらなければならない。と頑張るタイプだったので、ナックスボミカをお薦めしました。

災害時こそホメオパシーを

今回被災地を実際に目にしたことから、改めてホメオパシーの役割を考える機会になりました。正直、レメディーをお薦めしたくなるような場面はたくさんあります。

避難所生活をしながらも、夜だけは車で寝ているという男性、足の浮腫が酷い状態で過酷に働かなければならないスタッフさん、夜何度も目が覚めてしまうお年寄り、先のことを考えるとやっぱり不安と呟く女性、やる事がありすぎて心身が麻痺している人・・・等々。挙げたらキリがありません。

災害時に起こる命の危機は、もちろん医療的措置にまわされますが、医療という分野からこぼれ落ちていくようなものの方が圧倒的に多く存在します。

PTSDなど心のケアが大切だと言われながら、手をつけられないまま見過ごされたり、放置され続けてしまうという現実もあります。

ホメオパシーにももちろん限界はありますが、災害時こそ、頼りになるツールです。
手軽さ、安全性、急性症状への対応力、ホリスティックな点からみた心身へのアプローチや、予防的にも使える便利さなど、使って、実感してもらう機会になります。

たとえ間違ったレメディーを選んだとしても、薬のようなリスクがありませんし、リピートしても今いちヒットしないなぁ。何の反応も起きないなぁ。というなら、次のレメディーを試したらいいのです。何度でもやり直しができる療法なんてなかなか無いですよね。しかも副作用の心配を考える必要がないのですから。

おまけに免疫力(自己治癒力)が上がるので、災害時に心配される感染症予防にも役立ちます。かつてキューバでのハリケーン被害による感染症予防にホメオパシーが使用され、その結果は政府も認めたという記録も残っています。

日本のホメオパシー人口は年々増えているとはいえ、インドのように国が推進したり、ヨーロッパのように市民権を得ているかといえば、まだまだそうではありません。

ホメオパシーはむずかしい。分かりにくい。怪しい???そんな風に思われて、近寄りにくいと感じるならば、いろんな意味でもっとハードルを下げて、もっと身近な物にしていきたいですね。

生活の中に当たり前にある風景がどんどん広がっていって欲しいものです。

 

 

能登は長期にわたって復興支援が必要です。自然が豊かで、歴史的風景と文化の魅力があり、癒しの地でもあります。能登が元気を取り戻すまで、どうか皆さんのお力を貸して下さい。

私もしばらくは毎月現地に足を運ぶことになりそうです。癒しのマッサージじんのび隊としての活動や、ホメオパスとして出来ることを探っていきます。また報告させて下さい!

被災地でレメディーが欲しい方、必要という方がいらしたら遠慮無くご連絡ください。無料相談もやっています。1日も早く穏やかな笑顔の日々が戻ってきますように祈っています。

●オンラインによる健康相談会を行っています。
被災地の方への無料相談もしていますので
お気軽にお問い合わせ下さい。
詳しくはこちらから。

心と身体の自然療法 Soleil ーソレイユー
Home | 日本ホメオパシーセンター所沢・下山口 (soleil-homeo.com)

 

 

ABOUT ME
大田原 恵
産婦人科で20年以上産後アロマや妊婦さんケアをさせていただいてます。自分の健康は自分で守るのが基本です。難しいことではありません。足し算ではなく不要なものを手放す引き算で。そこの真実があると考えています。2021年産前・産後・子育て中のママを自然療法でサポートする出張サロン“ホリスティックドゥーラAmulet”を立ち上げました。 JPHMA認定ホメオパス/AEAJ認定アロマセラピスト/ベビーマッサージ講師 /ホリスティック ドゥーラ@

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