ライフスタイル

自閉症と睡眠障害

こんにちは。岩崎健寿です。

今回は自閉症と眠りの問題を取り上げてみました。

いろんな障害や病気に幅広く関係しているのが眠りです。

そして、未だに未知なところが多い眠りです。

障害や病気があるから眠りの問題が生じるのでしょうか?

それとも、眠りに問題があるから病気や障害になるのでしょうか?

Contents
  1. 自閉症って何ですか?
  2. 自閉症の原因は何ですか?
  3. 自閉症の脳は何がちがうのですか?
  4. 自閉症に特有の障害って何ですか?
  5. どうやってこちらの意図を伝えればいいですか?
  6. 「こだわり」が出るのはどうしてですか?
  7. 自閉症の人たちが不穏になるのはどんなときですか?
  8. 自閉症で眠りが安定しないのはどうしてですか?
  9. 自閉症だから眠りが不安定なのですか?
  10. 記憶力・思考力の低下、ぼうっとしている、混乱、精神異常&不安定な眠りのレメディー

自閉症って何ですか?

自閉症は以下の特性をもつ発達障害です。
①言葉の発達の遅れ
②コミュニケーションの障害
③対人関係・社会性の問題
④パターン化した行動、こだわり

自閉症の原因は何ですか?

今のところ、自閉症の原因は特定されていません。
有力な説は脳機能の障害とされていて、前頭葉などに何らかの障害があると言われています。
前頭葉はいろんな情報を集めて処理し、コントロールする場所です。
前頭葉に障害があり、情報の統合や統制ができなくなると、どこで、いつ、なにを、どれだけ、どのようなやり方でおこなうのか。
また、終わったら次に何をするのか……?
そういった情報をうまく取り出すことができず、情報をつなげられません。
そのため、次の行動を想像することができなくなってしまいます。
たくさんの情報を整理して、なにを優先的におこなうのか。
そのような順序だてができなくなるため、日常生活をスムーズに送ることが難しくなります。

自閉症の脳は何がちがうのですか?

「前頭前野」は脳のコントロールセンター

前頭前野はこれまでに経験し、学習し、習得してきた膨大な情報にアクセスし、整理して取り出す機能をもっています。
ここではニーズを判断して必要なものだけを残します。
前頭前野が障害されると、状況や脈絡の整理ができなくなり、計画が立てられなくなります。
またその都度相手に合わせた会話やふるまいなどを臨機応変にできなくなります。
自閉症の人たちはワーキングメモリー(作業記憶)が弱いと言われていますが、その理由は前頭前野の発達の遅れが指摘されているからです。
自閉症の脳画像では、前頭前野が小さく活動も不活発です。

「扁桃体」は情緒と情動のコントロールセンター

扁桃体は意識下での反射反応や機能を請け負っています。
自閉症は、それらの反応や機能に障害をもっています。
そのため、意識下での情緒や情動をコントロールするすることが難しくなります
また、他人の表情を認知して意味を処理する機能もあり、自閉症ではその反応が明らかに乏しいことが確認されています。

自閉症に特有の障害って何ですか?

社会性(対人関係)の難しさ

自閉症には人とのかかわりを求めているけれど、状況や相手の気持ちを考えない言動があります。
かかわり方が一方的になったり、極端にマイペースになったりします。
その場の空気(雰囲気)を読みとることが苦手です。
人の感情や気持ちを理解する力、共感する力が弱いことが多いです。

コミュニケーションの難しさ

言葉の意味をきちんと理解していません。
文字通り、言葉通りの解釈をし、その裏にある意味がわかりません。
また、相手が興味を持っていることを考えられないため、相手が同じことを知っていると思い込んで長々と話しつづけてしまいます。

想像力の難しさ&こだわり

興味・関心事が偏り、限定され、固執します。また、興味と関心は細部にいきます。
目に見えない物事に楽しみが持てません。
変化や変更に弱いため、強く抵抗します。
相手のいる場面でお互いにやりとりしながら遊ぶのが苦手です。
考えや気持ちをリセットすることに時間がかかります。
その結果、こだわりを繰り返します。

感覚の過敏&鈍麻

五感がとても敏感だったり、逆に鈍感だったりすることがあります。

知的機能のアンバランス

計算や記憶力が飛びぬけて秀でていることがあります。能力が突出しているところと不足しているところが極端です。

どうやってこちらの意図を伝えればいいですか?

コミュニケーションでは、特に会話が苦手です。会話は音声のやりとりです。
自閉症は相手の言葉(音声)を理解することと、自分の言いたいことを言葉(音声)で伝えることが苦手です。
なかには過去にいじめられたり、怒られたりした嫌な体験から、コミュニケーションをあきらめてしまった人もいます。
それを補うために、次のような取り組みをすると良いでしょう。
視覚的にアプローチして状況や環境を分かりやすく伝える。
ものごとを分かりやすく具体的に提示して、抽象的な理解を助ける。
要求を伝えるためのコミュニケーション手段を考える。
下の写真は一日のスケジュールをカードにしたものです。
終わったらはがしていきます。
自閉症の視覚優位性を生かしたサポートです。

「こだわり」が出るのはどうしてですか?

「想像できないために起こるこだわり」と、「生活習慣として定着したこだわり」があります。
特定の物や、その一部に対して強く興味を持ち固執することがあります。
例えば、鉄道が好きな場合でも路線図や乗り換えなど特定なものに対して異常に詳しかったり、
ロゴマークや標識、数字、CMなどに固執することもあります。
CDやDVDの同じところを何度も繰り返し再生することもあります。
ロッキング、手をたたく、ピョンピョン跳ねるなども一種のこだわり(常同行動)です。
ストレスに対してそのような行動があらわれると考えられています。

「こだわり」が出たらどうすればいいの?

周りに迷惑がかかならければ見守ってあげてください。
無理に止めさせると、さらにこだわりが強くなったり、不穏になることがあります。

自閉症の人たちが不穏になるのはどんなときですか?

自閉症の人たちは社会一般からみると少数派になります。
その数は全体のおよそ2%です。
社会の中では多数派な健常者の価値観に適応しなければなりませんが、障害の特性上それが難しいのです。
たとえば、ものごとを視覚的にイメージすることは得意ですが、目に見えない言葉や時間など映像化できないものをイメージするのは苦手です。
また多数派にとってリラックスできる空間、ファミレスや居酒屋などはあまりにも刺激に満ちて雑音が飛び交い、不快で落ち着かない空間となります。
自閉症の人たちにとって、多数派の人たちによってつくられた環境は合わないということになります。
たとえば、わたしたちが独りで文化や言語の異なるジャングルの奥地に住む原住民の部落を訪れたとしましょう。
そこの原住民は皆良い人たちで、わたしたちをなんとかその土地に適応させようとし、わたしたちもまた原住民やその土地のことを理解しようとします。
しかし、お互い理解できない状況が続いたらどうでしょう?
一生懸命相手に伝えようとしているにもかかわらず伝わらないもどかしさ。
はじめはお互いに理解しようとしていたのに、次第にイライラが募ってきます。
最終的には、理解してもらうことを諦めます。
それは自閉症とわたしたち多数派との関係に似ています。
それで自閉症の人たちは問題行動を起こします。
パニックになる、引きこもる、奇声を上げる、ものを投げる、掴みかかる、噛みつく、自傷するなどです。

自閉症で眠りが安定しないのはどうしてですか?

自閉症は睡眠障害を併発することが多い

具体的には、
・布団に入りたがらない
・布団に横たわっても寝つきが悪い
・途中で目が覚める
・早朝に目が覚める
・不規則な睡眠リズムで昼夜逆転
・朝の目覚めがわるい
・日中の眠気が強い
以上のような症状があらわれます。
自閉症は、睡眠と覚醒のリズムが安定しない傾向があります。
眠りが安定しないせいで、症状が悪化することがあります。
また視覚や聴覚など、感覚刺激による過敏さが睡眠障害の一因となることもあります。
通常の子どもで睡眠に問題があるのは40~50%です。
それに対して、自閉症の子どもでは64~93%に何らかの睡眠の問題があると言われています。
最近では睡眠障害は、自閉症の主たる症状の一つと考えられています。
眠りに問題があることで様々な問題行動があらわれます。
それはコミュニケーションの障害や感情の抑制、実行機能などに影響します。
特に自閉症の子どもでは、対人関係の難しさ、物事へのこだわり、かんしゃく、他害行動などに発展しやすくなります。
また、感覚過敏や鈍麻など、感情や感覚の問題にも影響します。

眠りが安定しない原因は?

今のところ、その原因は分かっていません。
成長する過程において脳機能の発達が不十分なため、睡眠と覚醒をつかさどる中枢神経系の機能に問題があると考えられています。
眠りが足りなかったり、質が悪かったりすると、認知や記憶、情緒面などに問題が出てきます。それによって攻撃性が増す場合があります。

睡眠リズムを安定させるにはどうしたらいいの?

眠りの問題が改善されると症状が軽くなったり、情緒が安定してくることがあります。
朝日を浴び、朝食を食べることで活動スイッチが入ります。
朝から活動するとメラトニンとその材料であるセロトニンの合成がうながされます。
日中はよく体を動かし、夜は照明を落とします。
チカチカ光るものやテレビやパソコン画面の光をできるだけ見ないことが大切です。
これらの光は、覚醒物質のドーパミンやノルアドレナリンの分泌をうながし、眠りに必要なメラトニンの合成を妨げてしまいます。
また、腸内環境を良くすることで眠りの問題が改善される場合もあります。

自閉症だから眠りが不安定なのですか?

これまで自閉症の睡眠障害は、自閉症ありきの睡眠異常として考えらえてきました。
しかし、睡眠が胎児期からの脳の発達に大きく影響することがわかってきており、睡眠の問題がコミュニケーション障害を主とした自閉症の原因ではないか?とする研究が増えています。

眠りは脳神経の発達に深くかかわっている

胎児の脳形成にともなって、眠りの役割はより大切になってきます。
胎児の大脳は発展途上です。
眠りが脳をつくり、育てます。
胎児期の早い段階から、脳幹ができあがっていきます。
脳幹は、延髄・中脳・橋・間脳から成り、これらのなかに眠りのコントロールセンターがあります。
胎児期からの睡眠リズムは、新しく生まれ変わる大脳の神経細胞やシナプス形成など、脳神経の発達に深くかかわっています。
そして言語や学習、記憶などの認知機能やコミュニケーション、協調運動行動などの高次脳機能(前頭葉機能)が発達するためになくてはならないものです。
睡眠を調整する遺伝子は、自閉症の脳障害の原因となるシナプス形成と維持にもかかわっていて、自閉症と睡眠障害の共通原因である可能性が示唆されています。
脳内のメラトニン濃度の低下や松果体でのメラトニン合成や受容体に関連する遺伝子の異常。セロトニンやγ一アミノ酪酸(GABA)の分泌異常による睡眠リズムの崩壊などが報告されています。
眠りの役割は脳を管理することです。
脳をつくり、育て、守り、修復し、よりよく活動させます。

記憶力・思考力の低下、ぼうっとしている、混乱、精神異常&不安定な眠りのレメディー

Alum.(アルミナ/酸化アルミニウム)

内心は焦っているが理解と実行が遅い。急ぐことができない。アイデンティティーに関する精神的混乱。乾燥した身体と無味乾燥な精神。でんぷん質の食物を消化できないためジャガイモが苦手。乾燥、便秘、停滞。朝起きたとき、空腹時に悪化。戸外を歩くと好転。血やナイフが恐い。暖かさ、暖かい部屋、朝目覚めたときに悪化。夕方に好転。

Gink-b.(ギンコビローバ/銀杏)

脳に作用して脳の血液循環をうながす。頭がぼんやりしている、記憶障害、認知症、失語症、注意力散漫、頭脳労働のし過ぎなどに良い。不合理な恐怖から早口でしゃべる、漠然とした非現実感、他人も自分も批判する、怒り抑えているために何かを引き裂きたいなど。多動、暴力的な子ども。象形薬理論の視点からも銀杏は脳に親和性があることがわかる。マザーチンクチャーで摂取するとよい。

Hyos.(ハイヨサイマス/ヒヨス)

バカげた言動、常軌を逸した行動、噛みつき、抱きつき、性器の露出、止まらない笑い、易怒的、凶暴、被害妄想、空想上の人物と話す、混乱など。慢性的な不眠、眠いときと眠れないときが交互にあらわれる。恐怖、嫉妬、接触で悪化。

Bar-c.(バリュータカーブ/炭酸バリウム)

記憶力や物覚えが悪い、やろうとしていたことを忘れる、理解力の低さ、混乱、幼稚な行動、臆病、自信の無さ、些細なことで悲しむなど。なかなか落ち着かず眠るのに時間がかかる、腕や足の震えるような感覚。生殖器など特定の器官の発達不全。足汗。寒冷に敏感。足が冷えると悪化。

Merc.(マーキュリー/水銀)

すべてのレベルで不安定、極端に閉鎖的、周りがすべて敵という妄想、きわめて保守的、自身の無さ、熱と寒冷に敏感、すぐに熱くなりすぐに冷える、発汗しやすいがそれで調子は良くならない、多量の分泌物、腺の疾患。夜または右下で寝ることで悪化。

Thuj.(スーヤ/ニオイヒバ)

ワクチンや予防接種後からの不調。軟らかく増殖性があり菌状組織のイボ。カビ臭い、鼻をつくような、甘いような臭いの分泌物。黄緑色、緑色の分泌物。脂っぽい皮膚。爪の異常など。寒い湿った天候で悪化。

Sil.(シリカ/ケイ素)

成長と発達の遅れ。自信がない。臆病、従順、温厚。ワクチンや予防接種への脆弱性。聴覚過敏。体が冷たい。喉が渇きやすい。化膿しやすい。感染症の再発。寒冷やすきま風で悪化。包まれる暖かさで好転。

Verat.(バレチュームアルバム/バイケイソウ)

心身ともに極度の落ち着き無さ。精神異常。野心達成のためにありとあらゆる手段を尽くす。激しい悪寒。局所または全身の冷え。水様性の大量の排泄物。冷たい汗。酸っぱい果物、塩辛いもの、冷たい飲み物を食べたがる。

Nux-m.(ナックスモシャータ/ナツメグ)

夢見るような、混乱した、うとうとした。空想に耽る。耐えがたい眠気。体が冷たい。悪寒がする。口と喉に極端に乾燥した感覚があるが喉の渇きは無い。異常なお腹の張りと便秘。冷たい外気、濡れることで悪化。熱、暖かい部屋、温まるで好転。

Zinc.(ジンカムメタリカム/亜鉛)

極度の精神疲労。ものを捨てられない。睡眠不足、恐怖、ストレスからの疾患。神経衰弱、進行する衰弱と落ち着きのなさ。音や声に対して敏感。落ち着きなく動き続ける脚。抑圧された分泌物、ワイン、空腹で悪化。多量の分泌物、食べることで好転。

Hell.(ヘラボラス/クリスマスローズ)

昏迷、無関心、怠惰は一つのことに集中すると好転。気が散ると筋肉が思い通りに動かせないため、すべての動作に集中が必要。見る、聞く、味わうの感覚が鈍い。悪寒と冷たさ。脳疾患、脳震盪後、脳の手術後、発熱時、または尿が抑圧されたときに合う。16時〜20時に悪化傾向。
ABOUT ME
岩崎 健寿
群馬県出身。精神科病院に勤務していたとき、薬物療法主体の治療に疑問をもつ。その折、コンビニで偶然ホメオパシーと出会う。はじめは半信半疑ながらも次第におもしろさに目覚める。家族もふくめて日常のたいていの不調はレメディーで対応している。自身も鬱や腰椎ヘルニアを経験し、都会の住みにくさに辟易しながらもそれらを受け入れ克服。現在はホメオパスとして活動しながら、重度の自閉症および知的障害者のサポートをおこなっている。デスクワークに飽きたら山を歩き、プールで泳ぐ。目下の目標はアイアンマンレースを完走すること。適度に運動してたっぷり水を飲み、しっかり眠ることが健康の秘訣と確信している。

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