子どもの健やかな成長と子育て中のお母さんを応援するホメオパス、インナーチャイルドセラピストの伊藤真愉美です。
深刻な病気ではなくても、ちょっとした日々の不調のご相談もよくあります。
病気ではないけれどもちょっとした不調があるとき、体内のミネラルのバランスが崩れているのかもしれません。
こんな時、ホメオパシーのレメディとともに、お助け「ティッシュソルト」の出番です。
ティッシュソルトって何ですか
ティッシュソルトは、人間のからだに重要な役割を果たしている必須ミネラルで、12種類あり、生命組織塩ともよばれます。具体的に
1)体内のミネラル代謝を整え、ミネラルのバランスを取って健康を維持することを助けます。また、
2)体の酸化(老化)を防ぐホメオパシー版サプリメントとしてアンチエイジングに有効といわれています。
ティッシュソルト12種はナトリウム、マグネシウム、カリウム、カルシウム、鉄とフッ素、ケイ素、リン、硫黄、塩素の組み合わせで構成されます。
1:Calc-fカルクフロア(フッ化カルシウム)
2:Calc-pカルクフォス(リン酸カルシウム)
3:Ferr-pファーランフォス(リン化鉄)
4:Kali-mケーライミュア(塩化カリウム)
5:Kali-pケーライフォス(リン酸カリウム)
6:Kali-sケーライソーファ―(硫酸カリウム)
7:Mag-pマグフォス(リン酸マグネシウム)
8:Nat-mネイチュミア(塩化ナトリウム)
9:Nat-pナットフォス(リン酸ナトリウム)
10:Nat-sナットソーファー(硫酸ナトリウム)
11:Silicaシリカ (二酸化ケイ素)
12:Calc-sカルクソーファー(硫酸カルシウム)
実は、これらのミネラルは、日々の臓器の働きや、食べ物の消化、呼吸、体を動かすこと、思考、神経を使うこと等すべての代謝活動を支えているのです。
ミネラルの主な働き
・歯や骨の成長を助ける
・筋肉の弛緩と収縮
・体の老化(酸化)を防ぐ。-代謝活動で生まれた老廃物(酸化物)を排出する
・神経の伝達
・エネルギーを産出し利用する
・細胞内外の水分調整など
私たちは毎日食べ物からこれらのミネラルを供給していますが、現代は、ファーストフードの普及や、カット野菜や加工食品、栄養価の少ない野菜などが多くなり、日常の生活や食事の中で、ミネラルが不足してしまうことがあります。これによって体の調子が悪くなったり、健康が損なわれる可能性があります。そんな時はティッシュソルトを思い出してください。
ティッシュソルトの生みの親
ティッシュソルトは、19世紀に医師でありホメオパスでもあったヴィルヘルム・ハインリッヒ・シュスラー博士(1821-1898)によって生み出された療法です。
シュスラー博士は、12の必須ミネラルが人間の成分として体内のあらゆる場所にあり、生きていくうえで重要な役割を果たしていることを発見しました。そして、それぞれのミネラルが特定の組織や臓器で働くことを発見し、これを「生命組織塩 (ティッシュソルト)」と呼びました。
シュスラーはどの臓器にどんなミネラルがどのくらい存在するのか死体の灰を調べました。そして例えばCalc-p(リン酸カルシウム)は骨の主成分であり、鉄はFerr-p(リン化鉄)の形で筋肉内に多く存在していることがわかりました。
ティッシュソルトの働き
シュスラー博士は、「人体は必要な必須ミネラル(無機塩)が必要な量だけそして正しい比率で構成されているときだけ健康である。つまり各臓器、器官ごとに必要なミネラルの種類や最適量が決まっており、そのバランスが崩れると病気になる。といいました。
ティッシュソルトは体内に存在している塩基と同じ形で作られています。
たとえばCa(カルシウム)ではなくCalc-pカルクフォス(リン酸カルシウム)
Calc-fカルクフロア(フッ化カルシウム)の形で
Ferr.(鉄)ではなくFerr-pファーランフォス(リン化鉄)の形で体内に存在します。
つまり
ティッシュソルトはホメオパシー版サプリメントと呼ばれますが、普通のサプリメントと違うのは、体内のミネラルの不足を補うだけでなく、多すぎると排出を促し、からだ全身のミネラルのバランスを取って病気からわたしたちを守ってくれているのです。
ホメオパシーは「類似の法則」つまり「似たものが似たものを治す」という原則に基づいています。言い換えると、大量にとると病気を起こす物質は、ごく微量にとるなら同じ病気を治すことができるということです。
ティッシュソルトは「不足のものは不足で補う」という考え方です。つまり、体が不足しているミネラルや栄養素を、そのままの形で補うことでバランスを整え、健康をサポートする役割を果たすのです。
ホメオパシーについては、「誰でも使えるホメオパシー」シリーズ、大田原ホメオパスの「Part1 ホメオパシーって何?」、清瀧ホメオパスの「Par2 ホメオパシーってどんな時にどう使う?」田久保ホメオパスのが「Part3 失敗しない!レメディ選びのヒント」を参考にしてくださいね。
ティッシュソルトの作り方
シュスラー博士は研究する中で、ミネラルは低用量で摂取しなければならないと結論付けました。なぜなら過度なミネラルの摂取は体に害を与える可能性があったからです。博士は体に一番有効な濃度を探すために研究を重ね、6X(10の6乗倍希釈)と12X(10の12乗倍希釈)に薄められたレメディが最もミネラルを活性化し体内の細胞膜を効果的に通過し細胞に必要なミネラルを届けると結論付けました。
ティッシュソルトにおいてはミネラルの量ではなく、ミネラルの濃度が大切。
健康な人間の間細胞液に含まれるミネラルの濃さは6X(10の6乗)から12X(10の12乗) である。シュスラーの実験では、この濃度が最も無機塩を活性化し細胞が取りこみやすい。
ティッシュソルトの取り方
急性の場合:15分から30分おきに(子供は1時間おきに)1錠口の中で溶かします。
激しい痛みがあるときは、2-3錠を10-15分おきに取る。
慢性の場合:1日3回、1-3錠口の中で溶かす。長期に取れる。
*化粧水に入れたり、オイルに溶かしてオイルマッサージもできる。
どんな時に使うといい?
体に負担がかかるとき、特に下記のようなときには積極的に利用してください。
◦ 妊娠中、産後(授乳中)
◦ 病中、病後
◦ 慢性病
◦ 炎症を起こしているとき
◦ 成長期(胎児、幼児、思春期など)
こんな時に使えるティッシュソルト:具体例
記事の最初にあげた例の一般的な答え合わせをしてみましょう。
私たちの体内で健康を維持するために重要な役割を果たすミネラル。
そしてその過不足を調整し、バランスを取ってくれるティッシュソルトをご紹介しました。
ホメオパシーのレメディよりも使いやすいティッシュソルトをどうぞ生活に取り入れて昨日よりも健康に過ごされますように。
またティッシュソルトを使ってもなかなか改善しない不調には、お近くのホメオパスの健康相談会に行ってみてくださいね。
スポーツにおいてパフォ―マンスをあげたい方に効果的ティッシュソルトの使い方は岩崎健寿ホメオパスの記事をお読みください。とても分かりやすくすぐに役立ちますよ。
伊藤真愉美の健康相談会はこちらからお申し込みください。