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ペットの自然療法的 健康管理の基本 ~ 6つのコツを紹介!

みなさん こんにちは!

自然療法家&ホメオパス&ドッグトレーナーの森山です。

今日は、「ペットの健康管理」についてホメオパス目線、ドッグトレーナー目線でおすすめするコツをお話ししていきたいと思います。

私は、幼少期から遊び場を自然の中に求め、常に生き物と接してきました。まあ、話せば長いんですが、いわゆる鍵っ子だったのです。現在では鍵っ子という言葉は死語になってしまったかもしれないけれど、両親が働いていて学校が終わって帰宅しても家に誰もいない状態でした。

そんな私は、自然な流れで近くの小川でオタマジャクシを捕まえてカエルに育てたり、
子猫を保護したり、家で飼っていた犬や手乗りの小鳥たちの世話。

怪我をした鳩の看病、ガチョウの卵を温めて孵化させて育てたり・・・。いろんな事に興味を示す時期だったことも手伝ってか人間の友達だけでは飽き足らず、色々な生き物も友達にしていきました。

ある日、ガチョウの雛にキャベツを刻んで与えたんですけれど、キャベツを食べている最中に「目が白黒」したんです。それを見た私は本能的に「喉に詰まったんだ!」と感じました。私は次に何をしてあげたらいいのかが分からなくって、必死で幾つもの動物病院に電話をかけました。

もう必死です。何せ「死んじゃうんじゃないか」という思いがよぎったから…。

それにそんな昔に鳥類を看てくださる病院があるわけも無く、ホメオパシーの存在も知らない!

何軒も電話したところでやっと見つかった獣医さんに「喉に詰まっているものをとる方法」を教えていただきました。

それで我が家のガチョウの雛の命は助かったんです。私は「診察料はどうしたら良いか?」と尋ねました。そうすると「僕はやり方を教えたけど、喉のつまりを取ったのは君だから、治療費はいらないよ。」と、、、。

子供だったから助けてくれたのかもしれません。でも、安堵とともに感謝の気持ちが自然とわいてきました。

こんな子供でしたから母親に叱られたことも何度となくありました。今から考えたら普通の女の子がする遊びは殆どしていなくて、ちょっと変わった子供だったのだと思います。

友達を増やしたい!元気な姿を見ていたい!と純真な気持ちで過ごした子供の私は、自然と「観察力」が培われていったようです。

子供ながらに考えていたのですね・・・。

「あ、何かがいつもと違う!」「お腹が空いているのかな?」
「どこかが痛いのかな?」「おいしそうに食べてるな」とか・・・。

なんなら、観察が楽しいわけですよ。

今の自然療法家としての立場から考えると、これって重要な感覚だなと感じるのです。何が違うかなんてハッキリと解らなくても、その感覚を大切にすること。実際にこのときの子供の感覚は大切にしている生き物たちを何度も助けてくれたのですから。

そして人への感謝の気持ちという感覚も生まれたと思います。もう何十年も前のことなのにその時の獣医さんのことを今でも忘れられないのです。

ですから今回は自然療法家とドッグトレーナーという立場からだけではなく、生き物を大切にしたいと思う一個人としての思いもお伝えしていければと思っています。

ちょっと長くなりましたが、本題に入っていくために知っていただきたい言葉があるんです。

みなさま「ホメオスタシス」という言葉をご存知でしょうか?

健康管理のコツ① ホメオスタシスの意味を知る!

ホメオスタシスとは恒常性とか恒常性を保つとか、簡単にいうとそういう意味を持つ言葉です。

医学的観点から簡単にいうと、ホメオスタシスが崩れるという事は
「ホルモンのバランスが崩れる→精神症状や身体症状が現れる。→この乱れを元に戻そうとする力のこと」なのです。

ホメオスタシスが崩れると様々な症状が見られます。
「精神症状や、身体的症状、病気の症状」 これらが乱れて現れている異常な状態で教えてくれます。

なぜペットの健康管理にこんな言葉を知っていて欲しいのかと言うと、
まずは健康な状態(ホメオスタシスが保たれている状態)を毎日の観察で知っておいいていただくと良いからです。

そして、自然療法の奥深さを探求したい人にとってホメオパシーのホメオとホメオスタシスのホメオが、同意語であると言うことにもお気づきのことでしょう。

homeo = 類似の 同種の 恒常性の

なのですね。この地球上の生命原理は同じ方向にあるのです。

私はホメオパシーに出会った時この本質に気がついて心が躍ったのを今でも覚えています。生命の原理、こんなことに気付かせてくれる自然療法。私が動物と付き合うときにしていることと同じなんだ~!!って、子供っぽいかもしれませんね。でもそういうことって、知れば知るほどわくわくしませんか?

では、次に具体的に何を観察し、健康管理につなげていけばいいでしょうか?

話を進めていこうとおもいます!

健康管理のコツ② 元気なときこそ(ホメオスタシスな状態)観察する

身体の状態の観察

まずは、健康なとき、元気いっぱいなときに健康チェックをしてみましょう!

毎日のお手入れやスキンシップのついでにでも良いですし、遊びながらでも良いです!

健康チェックのリスト

被毛→量や艶、色、手触り。汚れ具合。
皮膚→赤み、湿疹、発疹の有無。傷・怪我の有無。臭い。
目→色、輝き、瞳孔の大きさ。目やにの有無、色、匂い。
耳→臭い、汚れ具合、痒みの有無
口→歯茎の色、涎の多さ、歯の汚れ具合、匂い。
肛門→赤み、腫れ痒みの有無。汚れ具合。肛門嚢の溜まり方。
排尿→回数や色、臭い、浮遊物や異物の有無。
便→回数や色、臭い。
食べ物→食欲、好み、量。
水分摂取
歩行の様子
体重
体温
睡眠の様子
姿勢
遊び方
集中力

などです。

元気な時の様子を見るのは本当に楽しいです!お目目がキラキラで、可愛くて仕方が無いですよね?

瞳がキラキラした状態を覚えておくと、病気の症状をいち早く察知することができます。

元気な時は忘れがちなことなのですが、この観察をしておくと、健康管理がしやすくなります。ぜひお試しください✨

ボディーランゲージを観察しよう! 

ここでは全部は紹介しきれないのですが、犬や猫、鳥など若干出すシグナルが違いますから、相手の言語を知ってあげましょう!

相手に寄り添う…。とっても大切なことです。そのためには相手の言語を知り、サインを見逃さないようにしてあげることで、やっと相手と話ができる体制ができあがります。

①カーミングシグナルを知って、犬と会話をしよう!

専門書を見ると「自分と相手をなだめるための行動」とあります。

目線をはずす・舌なめずりする・瞬きをする・ゆっくり動く

地面のにおい嗅ぎ など。

②ストレスサインとして精神状態の乱れに応じて表情の変化もあります。

体臭 姿勢 体勢
目の色、瞳孔の状態
耳の位置 鼻の状態、鼻水
被毛の様子、脱毛
パットの汗
息 よだれ 口角

カーミングシグナルで、相手を譲歩させられなかったとき、それよりも強いサインが出ます。できることなら出させないようにしてあげたいですね。

③攻撃のサイン
攻撃のサインとは、ストレスサインよりももっと強い精神状態の乱れから攻撃に出ることです。ストレスから来る場合恐怖心が悪化して攻撃にすすむことが多いです。そこから逃れたい。相手を遠退けたいと思って出る結果の行動です。

ですから私たち人間は動物と関わる時はいつでも、攻撃のサインが出る様な動物の扱い(ハンドリング)を避けるべきなのです。

なぜなら、相手を攻撃したいと思っている生き物なんてそんなにいないからです。相手に怪我を負わせるだけではなく、自分も負傷すれば、万が一にも群れが消滅なんてことになってしまう。わざとそんなことをするそんな動物はあまりいません。

(注意)捕食動物の捕食するときの攻撃はまた違います。

 

私のレッスンクラスでは、犬に何かを教えるだけでは無く、こういったことも学んでいただいています。

動物を飼うときに本当に重要なことなのですね。

健康管理のコツ③ ホメオスタシスから変化を見つける!

さて、ここまで読んでくださった方は、もうすでに正常な状態を見極められる観察眼が出来上がったとおもいます。

ホメオスタシスのバランスが取れている状態を覚えておくと、軽いストレスサイン、体調の異常や症状を素早く見つけ出すことができます。

①チェックリストを作っておくと非常に便利です!

毎日観察する必要のある部分もあれば、体重などは1ヶ月に1〜2回ほどでも十分かもしれません。(※インコなどの鳥類は、毎日体重管理もした方が良い場合もあります)いかがでしたか?
作っていただいたチェックリストなどで異常が見当たらなければokです!ペットたちは、自分から痛みや辛さを直に伝えてくることは少ないですし、痛みの閾値が人間とは違うのです。

最近は健康管理のためのノートが販売されています。そういったものから気に入ったものを購入していただくのも良いですね!

②健康検診に行って、精査してもらうというのも一つの指標となりますので、年に一回は全身を調べることも必要だと言えるでしょう。

③しつけやトレーニングセッションを受ける。

顔の表現や、ボディーランゲージの違いにも気がつけることでしょう!そうすれば、いつ、どんな時に、なぜ、が解ってきます。何年も悩んでいたことが直ぐに解決できる可能性があります✨

④自然療法セッションを選択してみる。

できるだけ薬などを使わない、自然な流れに沿った自然療法は本当の治癒力を目覚めさせてくれるかもしれません。

セッションではQXスキオで測定することも可能。分子量学的に現在の健康状態がどうであるか?と言うことを測定します。
(病気の原因や早期発見、栄養状態までもが測定できる優れもの!)またいつか詳しく説明させていただきます。

寿命の違いを知ろう!

動物と人間では寿命が違います。地球時間でいうと1日24時間ですすんでいくことには間違いないのですが、それを寿命で換算すると何倍かのスピードで生きているともいえます。
*2023年3月2日時点でのインターネット掲載情報を参考にしますと、
犬の平均寿命 = 12~15歳
猫の平均寿命 = 13~16歳
コンゴウインコの平均寿命 =50歳
イルカの寿命 = 推定20~30歳
だそうです!かなりの時間換算の違いがあるのが伺えますね。

寿命を知ることで時間の感覚を合わせてあげるようにしましょう!

例)犬の2歳は人間の17歳ぐらい。

子犬の時は1日1日が私達の8倍のスピードで過ぎていきます。

老犬になれば、私達の1年の4倍のスピード老化が進みます。

毎日、目まぐるしく変化するのでよく観察してあげましょう。

一年前は大丈夫!と思っても犬にとっては何倍もの時間が過ぎています。

この様に時間の進み方の違いからも、健康管理のコツが見えてきますね!

健康管理のコツ④ 専門家に看てもらう!

異常を見つけたら、まずは急を要する状態なのか、様子を見るべきかなどを見極めましょう!

※ご自分で判断できない方は早急に専門機関に診てもらいましょう。言葉の話せないペットさんの様子を観察し、それに合わせて行動することはとっても大切な事なのですね。なぜなら、早急に対応してあげないと悪化することがあるからです。

何を選択するか?

病院を選択する

出血が多い 出血が止まりそうもない
痛みや辛さで暴れて保定できない
骨折をしている可能性がある 意識がない 頭部を打っている 発作が強い

急を要すると判断した場合は必ず病院へ行きましょう!

ご自分で判断できない場合も連れていく事を検討してください。

病院以外の選択をする

鍼灸・ホメオパシー・マッサージ・漢方 など。

いつでも選べるように飼い主さん自ら下調べをしたり、セミナーや勉強会に参加することもおすすめします。それぞれの利点を知っておくと本当に素晴らしい結果が待っています。

例えばホメオパシーの得意な部分

  1. ホームケアができる
  2. 原物質が含まれないので副作用が無い
  3. ペットにも人にも植物にも使える
  4. 使用期限が無いのでコスパが良い
  5. いつでもどこにでも携帯できる

など沢山あげられます。

使ってみなければ良い部分も分からないと思いますので、一度試してみるのも良いのではないでしょうか?

いずれにしても、自分で対応出来ない場合は専門家に相談しましょう!

健康管理のコツ⑤ 症状を記録する

症状が出てきたらその症状を記録しておくと非常に便利です。

病院でお世話になる時や自然療法家にお世話になるときどちらにも重宝する情報になります。

健康管理ノートなどがあった方が書き込みやすくておすすめです。スケジュール帳なども使うこともできます。

記録すること リスト

いつから
どこで
どんな時に
どの様な状態か
回数や頻度
排泄物の色や匂い

などを観察し、記録する。

病気というのは症状が進んでいきます。
原因があって、どの様な症状の進み方なのか?と言う事で病気を絞っていくことができるのです。

例えば 農道を散歩中に何か拾って食べて数分以内に嘔吐や痙攣が見られれば、農薬などの薬物の可能性も見えてきます。
でも、家のキッチンで何か拾って食べた後、次の日に下痢をした。と言うのであればまた違った原因の症状であると言えます。

これらの記録していただきたい事項は「基調」と言って、ホメオパシーを選ぶ時にもかなり重要な情報です。
ご自分でレメディーを選ぶ時にも必要ですし、ご自分で出来ない場合はこの様にホメオパスさんにお伝えできる情報が多ければ多いほどシミリマム(最同種と言って、最適な)なレメディーを選ぶことができます。

健康管理のコツ⑥ 医療や治療の専門家と良い関係を作る。

自分で対応できない場合は専門家を頼ってください。検査、精査の為に病院に行くことも必要かもしれません。
ホメオパシーを希望される場合でも、検査データがあった方が良い場合があります。
もし、お薬を開始してしまっている時には自己判断で中断するのではなく、ホームドクターと相談しましょう。

どちらかを選ぶのに迷ってしまいそうでしたらどちらにも利点や欠点があることを知っておきましょう。

そのためには普段からホメオパシーの勉強会などに参加して、専門家とつながっておいて、なんでも相談にのってもらえるようにしておくのも1つの方法です。

ケース紹介から検討

ケース①

一週間前から咳が止まらない、4歳の犬。今日の午後には動物病院を予約されたそうですが、病院に行くまでに何かできることは無いか?というご相談でした。Ant-tを摂ってもらうと、咳は1時間程度で止まり、その後病院に行かれましたが、症状が何もないので聴診・触診だけで終了しました。

ケース②

股関節形成不全、1歳の犬。跛行するということでのご相談。レントゲンを撮影していただきその画像からの診断も参考にしてレメディーを選択させてもらいました。約一年後に再度レントゲン撮影していただきましたが、画像には全く異常を認めませんでした。

ここでは2つのケースをご紹介させてもらいましたが、みなさんならどのように考えますか?いろんな選択肢がありますが、参考にしていただけると幸いです。

まとめ

みなさんいかがでしたでしょうか?

今回は、ホメオスタシスとは何?から始まって、飼い主さんに観察力をつけ、健康管理できるようになりましょう!ということを段階を追ってお伝えいたしました。

できるだけ自然なスタイルで健康管理をするのであれば、気付きと感謝の気持ちを忘れずにいることも大切なことでした。ぜひ、参考にしていただきハッピーライフをお過ごしください🐾

そして自然療法とペットのことでしたら何でもご質問ください。

最後まで読み進んでいただきありがとうございました💖

ABOUT ME
森山 知加子
どのセッションでも自然療法をとりいれ、20年間の緊急医療での経験も活かし、より健康で自分らしい生活を実現していただけるようにアドバイスしています。 無農薬の家庭菜園にもはまり4匹の犬とインコと同居中~ ホメオパシーセンター京都京丹波/Naturalessence&Doggy'sessence/ミラクルに遊べるdogrun併設。 ホメオパス/ドッグトレーナー/臨床検査技師

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