ホメオパスの大田原恵です。
ホリスティックドゥーラ®️の名称で 妊産婦さんの心と身体を自然療法でケアする出張サービスの活動もしています。
産婦人科での産後のアロマケアやマタニティケアをはじめてから 今まで出会ったママさんは おそらく2万人近くになると思います。
ご縁のある方は出産の度に何度もお会いし、その後も継続的にアロマトリートメントに通ってくださることもあったりして、長いお付き合いに繋がることもあります。
この仕事をはじめた頃に生まれた赤ちゃんがもう二十歳を過ぎている・・・と考えると、目眩がするくらい驚きますが 何をどうしても数字はうそをつきません(笑)自分が歳をとるはずだとしみじみ感じる瞬間です。
そんなフィールドにいるのでお産にまつわる様々な体験談を聞く機会が沢山あるのです。
お産もいろいろ
私自身子どもはいないのですが、こういった環境で仕事をしているのでまるでエアー出産してる気分です。すでに10人ぐらいは生んでいるイメージでしょうか。
まぁそれは冗談ですけれどもお産といってもいろいろあるわけです。
一般的にいう普通分娩ですが今どきの病院では陣痛促進剤を使うことが当たり前になっています。
無痛分娩や帝王切開、産む場所も病院以外に助産院や自宅出産など様々ありますが、1人として同じお産は存在しません。
初産婦さんであっても、あっという間に生まれてしまう超安産型の人もいれば 、痛みの辛さや恐怖に襲われトラウマになるような経験をしたというママもいます。
経産婦さんはお産が早い。と言われていますが、初産より時間がかかって大変だった。甘くみてました。なんてこともよく耳にします。
そして実はお産話しって、じっくり誰かに話す機会や、聞いてもらうチャンスが意外と少ないのです。
産後はすぐに赤ちゃんのお世話がはじまりますし、当たり前ですが自分のことは二の次三の次です。 ”あの時”つまりお産を振り返るヒマがありません。
また、現在コロナの関係で立ち会い出産ができない病院がほとんどです。 立ち会えたとしても、生まれる間際のちょっとした時間だけ。と、制限がかかっていたりします。
残念ながら女性にとっては、パートナーと一緒に苦しい時間を乗り越えて出産できた。という達成感を味わいづらいご時世なのです。
それよりも、たった一人で頑張らなくてはいけない不安の方が強いのではないのでしょうか。
出産は女性の一生の中でも特別な体験です。
日常がはじまれば お産の時の痛みの記憶は日ごとに薄れていきますが 、自身の心や身体の細胞レベルには しっかりと“あの時”の体験が刻まれています。
それが何かのきっかけでざわざわと騒ぐこともあるんです。
赤ちゃんにも バーストラウマといって お産の時の恐怖やショックが 心的外傷として残る。
なんて話しもあるくらいですからお母さんだって同じです。
安産祈願のレメディーとトラウマ
さて、ホメオパシーでは 安産祈願のレメディーと呼ばれるものが あるのをご存知ですか?
コーロファイラム(ルイヨウボタン)は 36週から毎週一粒ずつとっていただくと、 熟した果実がいちばん良いタイミングで木からぽとっと落ちるように 、赤ちゃんもいいタイミングで 生まれてくれるよ。 といわれているレメディーです。
そうはいっても 何が起こるか分からないのがお産の世界。
いざその場になったら想定外の出来事に見舞われるとか、自分が描いていた理想のお産とはまるで違った。と、心残りに思われる方もいるんですよね。
例えば緊急事態があった場合は帝王切開という方法がとられますが、そうなるともうまな板の鯉状態です。全てをお医者さんにお任せするしかありません。
もちろん赤ちゃんが無事に生まれることが 最優先です。
しかし後になって「普通に生みたかったのに帝王切開になってしまった」「赤ちゃんに苦しい思いをさせてしまった」「私の生み方が悪かった。ごめんなさい」と、自分を責めてしまうママもいるんです。
この世に安全に生まれ出る最善の方法として、赤ちゃん自ら選択した可能性だってあると思うのですが。
最近は無痛分娩を希望する人が 増えていますね(無痛といっても全く痛くない訳ではありませんよ~)
人工的にお産を促しながら麻酔を使って痛みを和らげるのですが、その過程がうまく進んでいかないこともあります。
そうなると、お腹を切らなければならなくなる事態も決して珍しいことではありません。
せっかく痛くないお産を選んだのに(繰り返しますが、全く痛くない訳ではありませんよ~)気持ちが現状についていかず、 頭の中も混乱したまま物事は進んでいきます。
ここでまた、理想と現実のギャップに一層ショックを受けたりもします。
いずれにしても母子の命が最優先であるのに変わりはないので、結果としては 「無事に生まれて良かった」「母子共に健康でありがたい」と感謝する気持ちで 丸くおさめる。表面上はそうなります。
しかし頭ではわかっているのに、 どこかモヤモヤとした気持ちが引っ掛かっているとしたら・・・ 十分に自分をいたわってあげる必要があります。
産後はホルモンバランスが大きく変わるので、いわゆる産後ブルーになりやすく、ちょっとした誰かの言葉や態度に傷つき、涙もろくなりがちです。
ですから、本当は自分のお産に納得していない。悔しい。ショック。なんであんなにひどいに目にあわなければならなかったの。 という思いが、どこかから沸き上がってきてもおかしくないのです。
そんな心模様を感じた人はスタッフサグリアのレメディーをとってみて下さい。
出来れば産後なるべく早いうちにとることをお勧めします。
もちろん過去のお産に対して、まだもやもやした気持ちが残っていたらとってみるのもひとつの癒しにつながります。
また、場合によってはレメディーを何度か繰り返し取ること(リピート)も必要になります。
心や身体の傷つきをないがしろにしたままでいると、母子の結び付きがうまくいかなかったり、子育てをしていく中で自信がもてなくなったりする事があるんです。
時には、子どもをかわいいと思えない自分もいるかもしれません。
心の傷は体調にも反映され、母乳が出なくなったりする場合もあります。
ホメオパシーは心と身体の傷の修復に役立つツールですから、手元にあるときっと助けになる場面がありますよ。
日本のママは頑張りすぎる
病院では時々、外国人のママにお会いする機会があります。
言葉も習慣も違う国で出産に挑むなんて、大変勇気のいる事だといつも感心しています。
しかし皆さんよくおっしゃるのが、「日本のママは一人で頑張り過ぎる」「なぜあんなに頑張れるの?」と不思議に見えるようです。
何しろ日本人は「人に迷惑をかけてはいけない」という考えが昔から刷り込まれていますので、とにかく何があっても1人で我慢するという習性がありますよね。
私はよく産後のお母さんに「頑張った自分へ沢山ご褒美をあげてくださいね」 とお伝えしますが、皆さん自分のこととなるとどうも苦手な印象です。
中国のように、お産よりも産後ケアにお金をかけるようなシステムがあれば、もう少し産後をいたわる習慣づけができる気がします。
とにかく、妊娠、出産、育児などお産に関わるあれこれは、ホメオパシーの得意分野です。
それはまさに人間の自然の姿、つまり本能によるエネルギー =バイタルフォースがフルに使われるチャンスですから。
そしてレメディーは薬ではありませんので、風邪を引いてもお腹をこわしても妊娠中から安心してとっていただけます。
心と身体をととのえる自然療法が身近にあることで、心地よい子育ての環境を築くことに繋がっていきます。