みなさまこんにちは。
ホメオパス&ドッグトレーナーで田舎暮らしの森山知加子です。
自然栽培実践記Vol.Ⅱのご紹介です。
前回このシリーズではキッチンガーデンのオススメとともに、植物へのレメディーの使い方をご紹介いたしましたが、
今回はマイガーデンでの早春の様子とその植物にまつわるホメオパシーとフラワーエッセンスの紹介になります。
私の住んでいる地域は、日中と夜間との寒暖の差が激しく、野菜や果物が美味しくなる利点があるのですが、
冬の間の夜間の気温は-10℃にもなることがあり、野菜の露地栽培やガーデニングが難しい部分もあるのですが、
そんな厳しい冬の寒さの中でも驚くような生命力あふれる、早春の植物の美しさを紹介しながら、ホメオパシーの世界では代表的なレメディーでもあるポースティーラ・ブルガリスについて紹介させていただこうと思います。
ポースティーラはキンポウゲ科の植物です。
寒い冬が過ぎ、我が家の庭で一番に咲いてくれるのがキンポウゲ科です。
雪で真っ白な世界から、少しずつ芽吹き、綿毛だらけの優しい姿を見せてくれる植物。その姿はなんだか昔どこかに忘れてきたものを思い出させてくれるようなそんな優しい姿をしています。
ではご紹介していこうと思います。
ポースティーラの学名・花言葉
ポースティーラ(セイヨウオキナグサ)
学名:Pulsatilla vulgaris(プルサティラ・ブルガリス)
分類名:植物界被子植物真正双子葉類
キンポウゲ目 キンポウゲ科 オキナグサ属セイヨウオキナグサ種
原産地:(欧州)、園芸品種、生活型:多年草
草丈:10~15cm
開花期:2~3月、
花色:白・赤・紫、花径:2cm、
オキナグサの花言葉
清純な心・告げられぬ恋・裏切りの恋・背徳の恋・何も求めない
ポースティーラの毒性について
ポースティーラの可愛い清楚な姿からは想像も付きにくいですが、
オキナグサはプロトアネモニンを含む全草有毒なので注意が必要です。
肌につくとかぶれや腫れなどの皮膚炎を引き起こします。
また、誤食すると口腔内や消化器に炎症を起こすほか、腹痛や下痢を引き起こすこともあります。
園芸用にも人気があり、庭や鉢植えなどで栽培されていることもあるので素手で触らないように注意が必要です。
特に子供さんやペットがいるお家では気をつけましょう。
ポースティーラの我が家での役目
春告げ鳥とともに
冬の早朝はー10℃を記録した事のある地域ですので、寒さに弱い植物は基本的に枯れてしまうことが多いので、多年草であっても地植えする場合には寒さの強い品種を受けるようにしています。
そんな厳冬期であっても無事に乗り越えてくれて、春になると花を咲かせてくれるのがキンポウゲ科の植物なのです。
あのふんわりとした可憐な花弁からは想像も付かない力強さがある植物です。
それも早春から咲き始め、まだまだ景色が明るくない時期にぱっと明るい表情を見せてくれる。
そんな植物なので、春になったな~という実感と、心身ともに温かくしてくれています。
我が家ではキンポウゲ科の花が咲き始める頃、早春を告げる鶯の声も空に響き渡り、
それから少しずつ寒さが緩み、そして春爛漫となるのです。

キンポウゲ科のガーデンフラワーの紹介
★ポースティーラ・ブルガリス

画像ではわかりにくいですが、全草にびっしりと綿毛が生えています。薄紫のがくの色が余計に可憐ではかないイメージを強めます。でも全草に毒ありです。
★ヘラボラス

クリスマスローズでおなじみのヘラボラス。園芸種はとてもたくさんあります。地植えにしているとクリスマスの時期には咲かず、早春に咲き出します。
★ラナンキュラス

園芸種ですのであまりに多い花弁がバラのようです。色もビタミンカラーが多く庭が賑わいます。
★アネモネ

綿毛は無いですが、茎の姿はポースティーラに似ています。八重咲きの美しい花姿です。
★クレマチス

クレマチスの園芸種も多種多様です。空中にふわふわと咲くイメージです。
その花姿とはうって変わって、強い剪定をしてもすぐに蔓を伸ばし、うまくいけば一年中花を咲かせるほど強健です。
代表的なキンポウゲ科のレメディー
Puls(ポースティーラブルガリス)
気立てが良くて優しい、素直な性格。人と対立はしないが気分屋で同情を求める。感動して泣いたり笑ったり、病気の時は涙もろくなる。抱きしめると好転。脂っこいものを嫌悪。月経の問題、呼吸器疾患(黄色い痰)次々と変化する症状。(★出典=ホメオパシー大百科事典)
Hell(ヘラボラスニガ-、クリスマスローズ)
学名のHelleborusは、「殺す植物」を意味する。薬草でもあり、毒薬でもある
鈍重で活気の無さを特徴とする。頭が活発に働かないとき。倦怠感、イライラ感、無関心、抑うつ。頭の中がごちゃごちゃとしてまとまらず、周囲の状況を判断できないでいる。身体に麻痺感。物を落としやすく、物忘れも多い。怪我の後の偏頭痛(★出典=ホメオパシー大百科事典)
Cimic(シミシフーガ、サラシナショウマ)
主に女性のレメディー。興奮と抑圧の振り幅が多い人。死と精神病に対する恐怖心が顕著に表れる。寒気、鋭い痛み。精神と子宮の筋肉に作用。更年期障害をはじめ女性に良くある症状。(★出典=ホメオパシー大百科事典)
Ran-b(ラナンキュラス)
セイヨウキンポウゲ、学名はRanunculus bulbosus
全体像では特に痛みをイメージする。縫われるような痛み。打撲痛。深い潰瘍の痛み。神経痛。神経、筋肉、目、皮膚。湿った空気で悪化。頭皮に何かが這う様な感覚。角膜ヘルペス。大酒家の痙攣性のしゃっくり。水疱症。(★★参考=ファタックMM)
Clem(クレマチス)
非情に硬くなり、痛み、腫脹する。目と尿道の粘膜。精巣、乳房、子宮。灼熱間とヒリヒリ。リウマチ。淋病梅毒体質。無関心。一人になりたがらない。気の合う仲間とも会いたがらない。ホームシックで悪化。不機嫌、不満、憂鬱。呼吸器、咳。皮膚の落屑。(★★参考=ファタックMM)
Acon(アコナイト、ヨウシュトリカブト)
普段健康な人が、暴風雨のように突発に症状が現れるが沈静化するのも早い。急性感染症。強度の恐怖症およびパニックに陥り、死を恐れる。瞳孔散大、動悸、しびれ、チクチク感。夜間、ショックより悪化。(★出典=ホメオパシー大百科事典)
Staph(スタッフサグリア、ヒエンソウ)
感情、怒りを抑え込んでしまう人。批判や無作法な振る舞いに特に敏感。膀胱炎、関節痛、傷口の痛み、焼けるような皮膚の痒み、圧迫を伴う頭痛。疲労困憊。眠れない。虫歯とその痛み。暖めると好転。触れると悪化。(★出典=ホメオパシー大百科事典)
Hydr(ヒドラスティス)
粘膜、粘液、カタル性の症状。濃厚な、黄色い、刺激性の、糸を引くような分泌物。抑うつ、死ぬことを確信している。癌。ネバネバした口内。胃潰瘍と胃癌。乳癌。疲れ果てた高齢者の気管支炎。熱と悪寒が交互する。冷気で悪化 圧迫で好転。(★★参考=ファタックMM)
ホメオパシーを少しお勉強すれば、キンポウゲ科の植物に随分とお世話になっていることに直ぐ気づくほど種類が豊富です。
あまりなじみの無いレメディーもたくさんありますが、精神状態に合わせて病理が深い場合が多そうですね。
そして特に女性特有の症状に合う場合が多いようです。
キンポウゲ科を代表するフラワーエッセンス
バターカップ
FA)バターカップ

自信を持てず、自分の価値を認めることが難しい時。「自分には価値がない」と思ってしまう人。人の価値を経歴や職業、成功度などで判断してしまう。自分を信頼し、「ここにいて良い」と強さと安心感を取り戻すよう働きかけてくれるエネルギーを持ったお花です
クレマチス(Clematis vitalba)
FA)クレマチス(Clematis vitalba)

いつも上の空で、ボーッとして空想にふけったり、他のことを考えている人。
人生にあまり興味がなく、精神的な負担を感じると、不快な現実から心地よい空想の世界に逃避してしまう人。そのため、人の話を覚えていなかったり、歩いていても物にぶつかりやすかったりします。
病気になっても良くなろうと努力できないとき。
意識の照準を現実に向け、地に足を着けた生活を取り戻したい人にも。
ポースティーラが伝えてくれたこと
今回私がポースティーラを取り上げた理由をここに書き綴ろうと思います。
2025年早春、少し思い出すだけでも涙が出てきそうなぐらい辛い出来事がありました。
30年以上も親しくしていた友人が他界しました。
友人にはもともと病気があって、ご自分も長くは無いとなんとなく分かっていたものと思われますが、お別れはあまりにも突然にやってきたのです。
お通夜が終り、告別式に参列し、
うなだれた日々が続いていましたが、
ある日庭に出て、庭の手入れをしているとき
咲き始めたヘラボラス(クリスマスローズ)にふと目がいきました。
庭に突然現れたように書きましたが、もう5年も前に地植えしたもので、毎年咲いている大株のヘラボラスです。
5年前に植えたのでいつもそこに居るのが当たり前になっていたヘラボラス。
そして見渡すと、玄関前に綿毛で包まれた薄紫のポースティーラが鎮座しています。
そのポースティーラは友人が亡くなる3日前に園芸店で一目惚れをしてお迎えしたひと株です。
咲き始めたポースティーラを見た途端に、私の目から涙があふれてきました。
ポースティーラ自身を包み込む綿毛は太陽の光に照らされ、神々しく光り輝いて見えました。その姿は友人そのもののように感じたのです。
そのあと、早春に咲きはじめた花をゆっくり観察すると、殆どがキンポウゲ科でした。
早春のまだまだ気温が低い頃に一番に咲き始める花たちです。
彼女は私がドッグトレーナーを目指すきっかけにもなったひとの一人です。犬を連れて何度も遊びに行き、何度も旅行に行きました。
楽しいことも、辛いことも一緒に経験してきました。
そのポースティーラからは彼女の本当の姿を重ねて見た感じがしました。
迎えたポースティーラはこの世を去った後でもいつもそばにいるよ。と伝えてくれているように見えてなりません。
縁というものは不思議なもので、どんな小さな命であっても、種を超えて通ずるものがあるのだと感じられる出来事でした。
まとめ
みなさま、最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
今回のテーマはポースティーラと同時に、キンポウゲ科についてまとめてみました。
春の可憐さ、物憂げなさ、はかなさ、美しさとは裏腹に
全草に毒を持つキンポウゲ達。
生きているものは全て、美しさの裏には暗さがある。
陰と陽をはっきりと教えてくれるような植物たちでした。
自然療法をしていると、今まで知っていた知識と繋がると目の前のカーテンが開いたように自分の世界が広がるという経験を何度もさせてもらっていますが
今回のように寂しい辛い経験も必要だったといえるかもしれません。
それと同時に自然療法の素晴らしさに気づくことができました。
ホメオパシーはエネルギー療法です。
自然界には多種多様なエネルギーが満ちあふれています。
それに気がつくこと事態にも身体が浄化されていく作用があると感じています。
ホメオパシーにできること
ホメオパシーを超えるもの
きっと心のどこかにいつもあるものなのですね。
最後に同時に見てほしい記事のURL貼っておきます。よろしければもう少し足を伸ばして覗いてみてください✨