生活習慣病の改善をサポートする保健師でホメオパスの清瀧聡(きよたきさとり)です。
さて今回も大田原恵、たくぼえみ、そして私清瀧聡、を含む3人のホメオパスがつなぐ
「これを読めば誰でも使えるホメオパシー」をお送りします。
私はふだん、ホメオパシーの健康相談とは別に、働いている方を対象に、ホメオパシーを使わない健康相談をしています。その時は日常生活習慣を調整し、いかに健康を回復できるのか?について、クライアントさんと一緒に考えていきますが、
そんな時いつも「ホメオパシー療法を試したら、この方たちの体の不調、不安や心配の半分は解消されるのに…」と思うのです。
でも、いくら役に立つ優れものだからと言って、何も知らずに、誤った使い方をして、効果がないと誤解をされては残念なので、相手の様子を見ながら、さらりと紹介し、興味を持つ方へのご案内にとどめていました。
でも今回Part2では、そんな私が「ホメオパシー療法は、よく知らないけどちょっと試してみたい方」を想定して、まずは、だれでも起こる症状に対して、「効果が実感できる使い方」についてご紹介します。
ホメオパシーはどんな時に使えるの?
急性病と慢性病 ホメオパシーでは病気をこの2つに分けて考えます。
※セルフケアとしての対応が可能なのは、「急性病」の場合です。
急性病: 「日常生活で急に起こった症状からの不調」
①急に起こる傾向 ②突発的に起こる症状 ③かぜ・発熱・下痢など ④ケガ ⑤ショック ⑥子どもがかかる感染症(おたふく・水ぼうそう)等
例えば、体が冷えたことが原因で急に調子を崩し風邪を引くパターン。また事故現場に遭遇し、ショックを受け心身にダメージを受けたときなどです。
急性病は、自分でレメディーを選んで対処することが可能です。
慢性病: 「気がついたらずっと患っている病気」
①ゆっくりと気がつかないうちに進行する傾向 ②長い間患っている病気 ③アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患 ④自己免疫疾患 ⑤心の病気など
例えば、潰瘍性大腸炎、食物アレルギー、喘息、リウマチなど、一般的には治すことが難しいため、ホメオパシー療法に出会うきっかけにもなる慢性の病気です。
慢性病は、自分でレメディーを選ぶことが難しいため、ホメオパス(ホメオパシー療法の専門家)に相談し対処する必要があります。
お年寄りのギックリ腰が5日で改善したケース
<ケース>ギックリ腰が改善したケース 80才男性
床に落として物を拾おうとした際、腰をひねりひどい腰痛に襲われ、脂汗が出る位の痛みで身体を動かすこともままならなくなりました。その時、Arn.(アーニカ)30CとMag-p.(マグホス)30Cをとることで、痛みが和らいだそうです。その後朝晩、1粒ずつレメディ―をとり、5日程で、腰痛はほぼ改善したそうです。お年寄りでもギックリ腰がキレイに改善してしまうことがあります。特に、急性病の症状は、このように年齢に関係なく、症状と同種のレメディ―を選んだ場合、速やかに症状を改善に導きます。
※Arn.(アーニカ)は急にひねった腰痛など身体のダメージを癒し、Mag-p.(マグホス)は痛み全般を和らげるレメディーです。
ホメオパシー版のお薬(レメディー)は、症状が生じた時、可能な限り早いタイミングで摂ることで、自己治癒力を触発し、症状を速やかに回復へと導きます。
ですから、レメディ―は携帯するか、いつでも手に取れる場所に置きましょう。
ホメオパシー版お薬はどこで買える?
レメディーの摂り方は?留意するポイントは?
もし持っている症状に対して、頻繁にレメディ―をとりたいと思う場合は、500㏄のペットボトルの中に、レメディー1粒を入れて溶かし、それを1日かけてちびちび飲んでください。粒で摂っても水に溶かして摂っても効果に変わりはありません。1粒を水に溶かして使う方が経済的です。ただし、衛生面の観点から、このレメディーを溶かした水は、1日で飲み切りましょう。
レメディ―の管理は、以下の点に気をつけましょう。
・直射日光にさらさない
・高温や低温の場所に保管しない(4~38℃の間に保つ)
・電磁場や磁気の発生する機器の近くに置かない(スマホ・PC・テレビ・電子レンジ等)
・精油や香料、匂いの強いハーブと一緒に保存しない
「お試し」するのによいレメディー2つ
アコナイト(Acon.)レメディー購入は、ここから
アーニカ(Arn.)レメディー購入は、ここから
< 2つのレメディ―が持つ特徴と症状 >
アコナイト(Acon.):主に精神的なトラウマ化を防ぐ。怖い体験をした後から起こる不調(ショック)に対して、強い不安、心配、恐怖とこれによる症状。
また、肉体的な症状としては、身体が冷されたことにより「ゾクっ」ときたら摂る。
・突然症状が現れ急に進行する 例:アッ風邪引いたかも等
・炎症の初期段階
・心臓がドキドキ→ ①動悸、頻脈、不整脈、高血圧等 ②恐怖からのショックで
・皮膚が乾いて熱い(発熱)
・乾いた咳
・恐怖やショック・不安を感じたあとの不調、乾いた冷たい天候からの不調、隙間風にあたってからの不調、深夜に起こる不調、身体を温めると楽になる
アーニカ(Arn.):肉体的なトラウマ化を防ぐ。事故・ケガのNo1.レメディー。
・日常的なケガ全般、打撲、骨折、捻挫、脳震盪、交通事故、手術、出血、切り傷、擦り傷等、身体のショックを癒す
・血流改善(うっ血、血流の悪さ、飛行機内でのエコノミー症候群の予防、静脈瘤、肩凝り等)
・筋肉痛の予防と改善に(体の使い過ぎによる筋肉痛や腰の痛みと予防)
・触られること、動かされること、身体が揺れることで調子が悪くなる傾向に(車酔いにも)
・周囲に協力を求めるのが苦手(「私は大丈夫」と断る傾向)
上記の症状が現れた場合は、それに合うレメディーを1粒とってみましょう。1粒で症状がなくなればそれでOKです。症状は軽減傾向でも、まだ残っている場合は、もう1粒摂り様子を見ましょう。その後は、朝晩に1粒ずつ。または水500mlにレメディーを1粒入れたものを1日かけて飲むなどして、症状の改善を確認しましょう。
ここでいう所の、精神的な不安、恐怖、ショックなどは、あくまで突発的に生じたものです。もし普段から常に精神的に不安で、いつも何かに心配や不安で恐怖を抱えている場合は、それは急性病の症状ではなく、既に慢性病へ移行している症状です。そのため急性病対応では限界があります。この慢性病の症状に対して、根本的な対策をとるためには、ホメオパスの健康相談会を活用ください。
次回の「これを読めば誰でも使えるホメオパシー」Part3は、バリ在住・自然療法家のたくぼホメオパスから「失敗しない!レメディ―選びのヒント」をご紹介します。