みなさま、はじめまして。ホリスティック・カウンセラーの 堀越 朋子(ほりこし ともこ)と申します。自己紹介はこちら
今回から、ホメネクお悩み相談室ブログチームの一員として、記事を書かせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。
今日は、「ティッシュソルトと自然派スキンケア」のおはなしです。
お肌のこんなお悩み、ありませんか?
この冬は、だいぶ暖かい冬ですね。お天気が良く、乾燥した毎日が続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?空気もお肌もカラッカラに乾燥するこの季節、お顔のお手入れはどうされてますか?
こっくりとした濃い目のクリームを使っているけれど、塗っても数時間後にはお肌が乾燥して来るし、ひどい時には粉を吹いてカサカサになってしまう。。。
。。。そんなお悩みはありませんか?
私自身、若い頃は超敏感肌でした。
春は花粉症で顔が痒くなり、夏は日焼けしてすぐに顔や腕が真っ赤になる。秋にはメラニン色素の沈着でシミそばかすが目立ち、冬には乾燥で粉を吹いたようにカサカサになる。。。
というように、ほぼ一年中お肌のトラブルを抱えていました。
特に冬場の乾燥は酷いもので、化粧水をよーく浸透させた後にその上からクリームを厚目に塗っても、塗って数時間もするとすぐに乾いてくる、1日数回のクリームの重ね塗りは当たり前、という有り様でした。
おまけに皮膚が乾燥しすぎて、目の周りやおでこのシワが目立って来たり。。。
だからと言って、パックや美容液や他のスキンケアアイテムをどんどん追加すると、化粧品代だけでも結構高額になってしまい、ずっとあれこれ使い続けるのもどうなのか、と考えてしまいますね。
オイルやバームなどは割とお手頃価格で買えるけれど、塗ればやたらとベタベタするし、毛穴が呼吸できないような重たさを感じます。
うーむ、何かいい方法はないものか。。。?
そんな試行錯誤から抜け出すきっかけとなったのは、今から約20年近く前に読んだ、あるブログ記事でした。
カイロプラクターの勝田小百合さんという方が当時書いていた、その名も「アンチエイジングの鬼」(笑)というブログ。
そこには、敏感肌や乾燥肌を作り出しているのは、実は化粧品に含まれている合成界面活性剤が原因、という事が書かれていました。
それを読んだ時、私は正に目からウロコで、それまでの自分のスキンケアは実は間違っていたのかもしれない、と思い当たったのでした。
スキンケア用品に使われる界面活性剤
界面活性剤というのは、現在市場に出回っているほとんどの化粧品に含まれています。メイク落としや洗顔料、化粧水、美容液、クリームと、ありとあらゆスキンケアアイテムに使われています。
ここで特に取り上げたいのは、クリームです。スキンケアクリームの原料となる合成界面活性剤は、「乳化剤」として使われます。スキンケアクリームは多くの場合、原材料に水分と油分を含んでおり、普通に撹拌しただけでは、この両者はうまく混ざり合いません。
なめらかな乳液やクリームを作るためには、本来混ざり合わない水分と油分を混ぜる過程で、どうしても乳化させる媒体が必要になってきます。この乳化をうながすものが、界面活性剤です。乳化剤は、水と油のような異なる成分をうまく混ぜ合わせて、均一で安定した製品を作るために重要です。
この界面活性剤には、大きく分けて「合成界面活性剤」と「天然界面活性剤」があります。
合成界面活性剤
合成界面活性剤とは、石油や天然原料などを原料とし、化学合成によって作られたもののことをいいます。合成界面活性剤には、アニオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、の4種類があり、このうちスキンケア用の化粧品に使われるのは、非イオン系界面活性剤です。
非イオン界面活性剤
- 電荷を持たず、刺激が少ない。水分と油分をうまく混ぜ合わせる
- ステアリン酸グリセリル、ポリソルベート、セテアリルアルコール、ラウリルグルコシド、など
- 用途:乳液、クリーム、メイク落とし、化粧水など
天然界面活性剤
一方、天然の界面活性剤は、植物など自然界にある物質から抽出したもので、環境に優しく、比較的低刺激なものが多いです。大豆から作られるレシチン、牛乳から取れるカゼイン、他にはサポニン、リン脂質、ペプチド、ミツロウ、シアバターなどがあります。このうちスキンケア用の化粧品に使われるのは、レシチンやミツロウなどです。
レシチン(Lecithin)
- 主に大豆や卵黄に含まれるリン脂質
- 水と油を乳化させる能力に優れ、肌の保湿や柔軟効果がある
- 用途: オーガニック系のフェイスクリーム、乳液のベース成分
ミツロウ
- 蜂の巣から蜂蜜を採った後の残りかすから作られる
- マイルドな乳化作用、うるおいを逃がさない性質をもつ
- 用途: 自然派のフェイスクリーム、ハンドクリーム、リップクリームなど
皮膚のバリア機能への影響
ところで、私たちの皮膚には、肌の水分を保持したり、外部から異物が侵入するのを防ぐ役目があります。それが皮脂膜と角質層でできた「皮膚のバリア機能」です。
先述した合成界面活性剤というのは、本来混じり合わない水と油を乳化させる成分であるため、表皮の水分と油分の層を簡単に通過してしまいます。皮膚のバリア機能を突破して、真皮から体内に侵入してしまうのです。
それだけでなく、合成界面活性剤にはタンパク質を変性する作用があるため、皮膚バリアにダメージを与えて徐々に溶かし、皮膚をどんどん薄くしていってしまうのです。こうなってくると、慢性的な乾燥肌、敏感肌が出来上がります。高価な化粧品を塗り重ねれば重ねるほど、お肌が弱くなる、という悲劇が起こってきます。
メイク落としや洗顔料など、すぐに洗い流してしまうものに合成界面活性剤が使われている分には、まぁ許容範囲だといえるのですが、問題は、一日中お肌の上にとどまっている、化粧水、美容液、クリームなどのスキンケアアイテムに使われている場合です。
一般に市場に出回っているフェイスクリームの乳化剤として使用されることが多いのは、「ステアリン酸グリセリル」という非イオン界面活性剤の一種で、グリセリンとステアリン酸を反応させて作ったものです。他の合成界面活性剤に比べると、低刺激で安全性が高いとされていますが、それでもなお、化学的に合成された界面活性剤であることには変わりがありません。
では、そもそも化学的な合成という手段を取らない、天然の界面活性剤で乳化されたクリームとしては、どの様なものが適切なのでしょうか?
天然界面活性剤使用のクリームで肌育を
大豆などから作られるレシチンは、天然界面活性剤の中では、肌バリア機能への負担がほとんどないものです。レシチンとは、そもそも生体の細胞膜を形成するリン脂質の一種です。主な働きとしては、細胞の中に油性や水性の栄養素を送りこんだり、老廃物を放出したり、という事をします。生きとし生ける物に欠かせない、とても安全な天然の界面活性剤、という事が言えるでしょう。
さて、この情報にピンと来た私は、そこからは出来る限り天然界面活性剤で乳化されたクリームを探し、毎日のスキンケアに使うようになりました。
肌のバリア機能を健やかに保つ事が何よりの優先事項ですから、お肌のお手入れで気を付けたことは、
①洗いすぎない
→朝の洗顔は、ぬるま湯でさっと流すだけ!
お顔の油分を適度に保つために、必ず体温より低い温度のお湯で。
②スキンケアアイテムは必要最低限に
→化粧水とレシチン乳化のクリームのみ!
冬は、この2つの間にアルガンオイルを挟む。オイルは日焼けするので夜のみ。
③クレンジングはミルクかオイルで
→メイク落としはミルククレンジングかオイルクレンジングで!
肌に負担の少ない洗い流せるタイプのものを。
という3点でした。
当時は皮膚バリアがボロボロで、表皮や真皮が薄~くなっていた私のお肌は、最初このお手入れ方法だけではもの足りず、またすぐに乾燥するという事を繰り返していました。そのたびにアルガンオイルやレシチン乳化クリームを丁寧に重ね付けし、我慢して他のアイテムは使わない、ということを続けて行きました。
すると数年後には、以前の超敏感肌の自分の状態が思い出せないくらいまで、皮膚には程よい弾力と厚みが育っていました。そして20年後の現在でも、娘に褒められるほど(笑)、トラブルのない健やかなお肌を保っています。肌本来のバリア機能が正常に機能していることで、化粧水とクリームという少ないアイテムだけでも、十分に潤いを保てているのです。
ホメオパシー的美容にティッシュソルト
さて、お肌を健康に保つためにホメオパシー的視点からできることと言えば、何と言っても「ティッシュソルト」です。
自然な肌育のためのシンプルなスキンケアに加え、ここ数年はティッシュソルトを摂り始めたことで、お肌や髪、爪が見違えて元気になりました。ティッシュソルトはサプリよりも吸収に負担がかからず、優しく確実に作用するので、クライアントさんや周りの友人たちにも積極的にお勧めしています。
お肌を育てるティッシュソルト4選
Calc-f. カルク・フロア フッ化カルシウム
- あらゆる組織の繊維、皮膚細胞、結合組織に存在
- コラーゲン形成 肌の柔軟性を高め、きめ細やかな美しい肌を作る
- 皮膚・骨・歯の老化防止
- 角化した皮膚を柔らかくし、たるんだところに弾力を取り戻す
Calc-p. カルク・フォス リン酸カルシウム
- タンパク質を形成、組織細胞、血、骨を作る
- 骨の85%を構成する
- 細胞の代謝と活動、組織の修復
- 貧血で顔色が悪い場合にも
Kali-s. ケーライ・ソーファー 硫化カリウム
- 細胞から代謝老廃物を導き出し、皮膚と肝臓を経由した解毒のプロセスを促進
- 紫外線からの光老化を防ぎ、しみ・そばかすとその予防に
- 肌荒れと皮膚の炎症に 化膿した発疹やにきびにも
- 皮膚病の落屑やかさぶたに
- コラーゲン形成を助ける
Sil. シリカ 二酸化ケイ素
- 結合組織の形成
- コラーゲンを形成し、コラーゲン同士を束ねて補強する
- 小じわを防ぐ
- 皮膚の異物を排出する
みなさまは、気になるティッシュソルトがありましたか?
ティッシュソルトは6X~12Xと、レメディよりも低いポーテンシーで作られ、ゆっくりとした経過をたどるので、長期間に渡って摂る必要があります。これだと思うものがあれば、朝3粒・夜3粒を2~3ヶ月、あるいはそれ以上続けてみてください。
ちなみに複数のティッシュソルトが必要な場合、ホメオパシーネクストのレメディショップでもあるNext Wind Remediesでは、数種類をまとめたコンビネーションを作ってもらうことも可能です。
ティッシュソルトについて、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
まとめ
さて、いかがでしたか?
今回は、健やかなお肌を保つためのひとつのヒントとして、天然界面活性剤で乳化されたクリームを使ったシンプルスキンケアと、お肌を健やかに保つティッシュソルトのお話をさせていただきました。
美しく健やかなお肌は、一日にして成らず!
みなさまも、今日から肌育を始めてみませんか?
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
参考記事(古くて新しい!笑)
勝田小百合さんインタビュー記事
「アンチエイジングの鬼」ブログ①
「アンチエイジングの鬼」ブログ②
レシチン乳化、ミツロウ乳化のクリームが買えるサイト
オーガニック化粧品の草分け的ブランド「ブルークレール」
勝田小百合さん監修オーガニックコスメブランド「アムリターラ」
お肌に優しいスキンケアアイテムを取り揃えたショップ「オーガニック生活便」
石油系界面活性剤の手肌への影響について綴った、米多比ホメオパスの記事もぜひ参考になさってくださいね。 毎日の工夫で手肌を守る!主婦湿疹を悪化させない生活のコツ – ホメネクお悩み相談室 (homoeopathy-next.com)