初めまして、自然派獣医師もしてます今村香です。
よく、動物が好きなんですよね?って聞かれることがあります。ほとんどの獣医さんは動物が好きだと思います。ただ、生き物ぜーんぶ好きか?って聞かれると、嫌いな生き物もいたりします。やっぱり、大きなクモはごめんねですし、ゴキちゃんもちょっと、となります。にょろにょろ歩いているアオダイショウを見つけてもびっくりしてしまいます。
じゃあ、「飼ってみたい動物は?」となると、犬猫はもちろんですが、馬を飼ってみたいです。サラブレットではなく和種がいいなと思ってますが、環境その他の条件が合わないと悲しい結果に繋がるので、今のところ夢物語です。
ホメオパシ―との出会い
自分自身の妊娠出産時に、妊婦さんには飲める薬が限られているということを初めて知りました。小さいころから扁桃腺を腫らしてよく発熱していたり、鼻炎から副鼻腔炎になったりと耳鼻科に週3回以上は通い続け、気軽に抗菌剤や消毒をしてもらっていました。熱が出たら解熱剤を飲む、怪我をしたら抗生剤の軟膏を使うのが日常生活だったので、薬って身体に悪いの?あれ??と気づいた瞬間でした。
その後、子供がアレルギーだったこともあり、湿疹が出ては、皮膚科に通い塗り薬をもらい塗るという毎日を過ごしていました。しかし、薬を塗るのをやめるとまた痒みが出てくるという繰り返しの連続でした。
身近に相談できる人もいなく、一人行き詰っていて、どうしたものかと悩んでパソコンで検索する毎日でした。一時しのぎではない方法を探していたので、漢方薬や鍼灸といった情報を見つけることが出来たのですが、子供に煎じ薬を飲ませることが出来そうもなく、ややあきらめ気味でした。
当時(20年ほど前)、今ほど自然療法の情報が豊富にはない時代で、どんな検索ワードを入れたか覚えていませんが、数か月いろいろ検索した結果ホメオパシーが出てきました。初めて耳にする単語で、????が頭の中を駆け巡っていました。
初めは子供に使い、どんなふうに効いてどんな作用をもたらすのかを知りたくなり、学校に入学しました。子育て中、仕事中の中の勉強で、今ではよく頑張ったな~と思っています。
自然派とは?
ホメオパシーの学校に入り、西洋医学とは全く違う療法の情報、そのほかにも食べ物、農薬、多くの化学物質の影響を知る中で、動物達への治療方法にも葛藤が生じてきました。最初はレメディだけが正義!と思い込んでいましたが、いろいろ経験して、身体のバランス、心のバランスをとる方法はいろいろあることを知りました。
ホメオパスとなった後も、色々な療法(周波数の世界、レイキの世界、チャクラの世界、シュタイナーの世界、アーユルベーダの世界、中医学の世界、食養生や体質分類など)を知ることが出来、考え方も柔軟に、多面的に受け入れることができるようになって、ホメオパスというより自然派という名称を使っています。もちろん、ホメオパシーが大好きです。
私の考えるホメオパシーの利点
ホメオパシーの素晴らしいところは、時と場所を選ばずに気軽にとれるところです。煎じ薬を作る手間も、苦みもなく、粉薬をとる飲みにくさも、多くの錠剤を飲み込む必要もありません。砂糖玉なら持ち運びも簡単で、外出時にも、旅行にも持っていくことが出来ます。しかもおいしいです。子供も動物もどうやって飲んでもらおうかと考える必要がありません。
そして、レメディをとっていると、身体がしんどくても、なぜか心が穏やかです。発熱中にうなされることも減り、十分に睡眠がとれるようになります。子供さんが病気によって辛そうにしているのを見ることも減ります。一般の代謝経路を経ないので、不必要なエネルギーの浪費が無くなり、治癒に向けて身体の機能が十二分に働きだします。
病を起こすのも自分、治るのも自分です。老いや病の中でも自分らしくいられる点が素晴らしいと思っています。
また、その人柄や病歴なども考慮してレメディを選んでいくので、同じ病名でも選ばれるレメディは違ってきます。その人全体を見て選ぶホリスティック的な視点があるから、とても効果的になるんだと思います。(半面、レメディを選びにくくしていることにもなりますが。)
ホメオパシーのできないこと
物理的な切除や折れた骨を正しい場所に戻すこと、検診や検査などはホメオパシーではできません。そもそもそういう手段はないのです。ですので、そこは割り切って、一般医学の力を借りましょう。
最後に
動物たちは、明日を憂い、死ぬことを逃れようとは思っていませんし、病気が苦しくて早く死にたいとも思っていません。いつまでも、今を中心に生きて、家族とともにいることを望んでいます。飼い主さんや家族の楽しそうでうれしそうな感じを受け取ることが大好きです。いつでもどこでもあなたに寄り添ってくれています。そんな愛しい存在にも、ホメオパシーの恩恵がいきわたりますことを願っています。
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