梅雨時に体調を崩しやすいあなたへ。自然なお手当で心と身体を整える方法

こんにちは。自然療法家、ホメオパスの米多比（メタヒ）陽子です。

今回の投稿は、
「梅雨時に体調を崩しやすいあなたへ。
自然なお手当で心と身体を整える方法」と言うテーマで、
書かせていただこうと思います。

季節の変わり目に感じるなんとなく不調

爽やかな新緑の5月は束の間。
南の方から、例年よりも早めに梅雨入りの知らせが続々と届くこの頃。
私のいる関東でも「もう夏のよう」と思えるような気温の日があったり、
湿度も少しずつ上がり始めて、空気が重く感じる日が増えてきました。

空模様も不安定になり、晴れていたかと思えば突然の雷雨…
そんな季節の変わり目に、
「なんとなく体が重い」「朝起きるのがつらい」
といった不調を感じていませんか？

これは単なる疲れや気のせいではなく、
身体が梅雨入り前の環境変化に敏感に反応しているサインかもしれません。

特に、小さいお子さんは天気や気圧の変化に影響されやすく、
体調を崩しやすい時期です。

薬を飲むほどではないけれど、毎日をもう少し元気に過ごしたい
なんとなく不調、名もなき不調、気象病と言われるような症状がある

そんなときこそ、季節に応じた養生や、ホメオパシーの出番です。

梅雨時期に多い不調は

梅雨の時期に見られる体調不良には、次のようなものがあります。
• 頭が重くてスッキリしない
• むくみやすい、だるさが抜けない
• 胃腸の調子が不安定（食欲不振・下痢・便秘）
• 気分が沈みがち。またはイライラしやすい
• よく眠れない、夜中に何度も目覚めてしまう

気圧の変化は自律神経に影響を与え、心と身体のバランスが崩れやすくなります。
また湿度が高くなると体内の「水はけ」が悪くなり、
余分な水分が溜まりやすくなることも、だるさやむくみの原因に。

お子さんの場合、こうした不調は次のような形で現れます。
• 機嫌が悪くなる、癇癪を起こしやすい
• 食が進まない
• 夜泣きがひどくなる

これらのサインを見逃さず、自然な方法でケアすることが、
梅雨を快適に乗り越えるだけではなく、これから来る夏を元気に過ごすカギとなります。

「エアコンを我慢して汗をかく」ことが健康に？

蒸し暑さが増す5月末から6月にかけて、ついエアコンを使いたくなりますが、
ここで少し汗をかくことを意識するのも大切な自然療法です。

東洋医学では、梅雨時のだるさや不調の原因として
「湿邪（しつじゃ）」という身体にたまった余分な湿気の影響があると考えます。
「汗をかく」ことで、湿を身体の外に自然に出すことができます。

また、梅雨の湿気や暑さに慣れておくことで、
自律神経や汗腺の働きをスムーズに整え、
夏本番を迎えたときの暑さバテを防ぎやすくなります。

特に小さなお子さんは、体温調節機能が未熟なので、
汗をかける環境をつくることが免疫力アップにもつながります。

汗をかく習慣が子どもの未来を守る

子どもの発汗機能は、実は3歳ごろまでにほぼ決まってしまいます。
この大切な時期に、暑さや寒さを体験しながら汗腺を開いたり閉じたりといった経験を積むことで、身体が外気に対応できるようになります。

冷房や除湿機が当たり前の時代。
でも、快適さを優先して汗をかく機会が減ると、将来的に熱中症にかかりやすくなったり、
体温調節が苦手な体になってしまうことも。
免疫力にも影響があると言われています。

とはいえ、無理は禁物。
冷房や除湿機も上手に使いながら、たとえばお風呂でしっかり汗をかく、少し体を動かすなど、
1日1回は汗をかく習慣を意識してみましょう。

「汗をかくこと」は、子どもたちの健康な未来への大切な投資。
毎日のちょっとした工夫で、強くて元気な体を育てていきましょう！

食養生で対処しよう〜脾を補い、湿をさばく〜

東洋医学では、消化吸収をつかさどる「脾（ひ）」という臓器が、身体のエネルギーの元をつくる大切な働きをしていると考えられています。
この脾は「湿（しつ）」＝湿気にとても弱く、じめじめした季節になると働きが低下しやすくなります。

脾の働きが落ちると、食べたものをうまくエネルギーに変えられなくなり、身体の中に余分な水分や老廃物がたまり、
「だるい」「重い」「食欲がない」といった不調につながります。
そのため、梅雨の時期は、
脾を元気にして消化吸収を助けること（＝脾をいたわる）
身体にたまった余分な水分を外に出すこと（＝湿をさばく）

この2つがとても大切です。

「温かくて消化の良い食事」や、
「利湿作用のある食材」
を上手にとり入れ、水分の取りすぎにも注意しましょう。

1. 温かく、消化の良い食事
脾は冷たいものに弱いので、冷たい飲み物や生野菜は控えめに。
お味噌汁やスープなど身体を内側から温めるものを選びましょう。

2. 甘いもの・小麦製品を減らす
過剰な糖分やパン・パスタなどの小麦製品は「湿」をためやすくします。
和食中心の食生活がおすすめです。

3. 利湿（りしつ）効果のある食材を取り入れる
「湿」を体外に出す作用のある食材を積極的に取りましょう。
• はと麦（はと麦茶もOK）
• 小豆（甘くない煮物に）
• とうもろこし（ひげも利湿）
• 冬瓜
• 生姜、紫蘇、ネギなど薬味類

これらを使ったスープや雑炊、煮物などが梅雨の味方です。
食事を少し見直すだけでも、体の巡りが良くなり、だるさやむくみの改善につながります。

室内で過ごす時間を充実させる

外に出られず、エネルギーを持て余しがちだったり、運動不足が気になる時は、
室内でも軽く身体を動かせる遊びを取り入れることで、代謝や気の巡りが良くなり、
自然と“汗をかける身体”づくりにもつながります。

風船バレー

風船または、空気を入れたビニール袋を1つ用意して、床につかないように打ち合うだけ！

ゆっくりと不規則な動きをする風船を、目で追いながら打ち返す必要があります。
この動作によって、視覚情報と手の動きを連動させる「目と手の協応動作」が鍛えられます。
特にお子さんにとっては、眼球運動（ビジョントレーニング）のトレーニングとしても効果的です。
運動能力や体力、年齢に関わらず楽しめるのも良いところ。
ネットやタオルを使って「コート」を作っても楽しいですね。

小麦粉ねんど

指先を使う粘土遊びもおすすめ。
手を使って何かを作ることで、集中力や創造力もアップ。
小麦粉と水、油があれば簡単に作れます。食材由来なので誤飲しても安心。

指先を使った遊びは、頭も良くなるそうです。

小学４年生にもなると、不器用な私には真似できない作品も…

どうせなら食べられるものをコネコネしようと、白玉もよく作りました。
ぼく、シマエナガ。「夏はやっぱりフルーツ白玉あんみつだよね！」

遊びの時間は、親子のコミュニケーションタイムにもなります。
時にイタズラと思えることも…大切な発散だと思って大目に見たいものです…

大人の方は、
長編小説をこの時のためにとっておく？
Netflixに梅雨時期だけ入会する？笑

楽しむこと、笑うことで身体が整うと捉えて、梅雨ならではのおうち時間を楽しんでみてくださいね。

ホメオパシー的アプローチ

最後に、梅雨の季節におすすめのレメディをご紹介します。

【Nat-m】
むくみやすく、無口で内にこもるタイプに。

【Puls】
蒸し暑い部屋が苦手で、胃もたれ、下痢、消化不良など消化障害に。

【Rhus-t】（ラス・トックス）
雨の日や湿気で悪化する関節や筋肉の痛み、こわばり、皮膚のかゆみなどに。

【Sepia】（シーピア）
気圧や天候の変化で気分が落ち込みやすい、疲れやすい、ホルモンバランスの乱れを感じる方に。

【Nat-s】（ナトリウム・ソーファー）
体質的にむくみやすかったり湿気が苦手という方は、テッシュソルトで長めにとることをお勧めします。

【Cean】（シアノーサス）
梅雨時に弱りやすい脾を補うサポートレメディ。

自然に寄り添って、ゆるやかに整える

梅雨の時期は、どうしても身体も心も重くなりがち。
身体からのサインを見逃さずに、できることから小さなケアを始めてみましょう。
梅雨時期にしか楽しめないことを見つけると、苦手だった季節が少し好きになるかも知れません。

そして、来年は、今年よりも元気に梅雨時期を迎えられますように。
レメディのとり方など、わからないことがあればご相談ください。

生きとし生けるもの、人のとなりに
メタヒトナリ
米多比　陽子
https://metahitonari.com/