こんにちは。ホメオパス&ドッグトレーナーの森山知加子です。
私は6年ほど前に田舎に引っ越してきました。犬のため、家族のために自然いっぱいなこの地域を選んだわけですが、
引っ越してきてやってみたかったことの一つ。それは家庭菜園です。
私は健康問題や環境問題、そしてエコノミーな考え方からしてもできるだけコストダウンしたいと思い、どうせするなら自然栽培を目標にしてみました。
でもどうやって? 私にもできる方法って何? そんな疑問だらけでのスタートでした。
そんなこんなでとりあえず家庭菜園を始めたのですが、まずはホメオパシーの学校に在籍していた時に購入した「新・植物のためのホメオパシー」を改めて読んでみました。
昔購入したときにさらっと読んでみてはいたものの、使ってみようと思ったのは家庭菜園を開始してからになりました。この本には自然栽培へのヒントがいっぱい書かれていましたし、ホメオパシーが家庭菜園にも使えるとなるとワクワクしてきました!
私が再度この本を読んで、改めて気づかされたことが3つあったので紹介いたします。
- 植物にも癌がある
- 環境汚染や土壌汚染からの植物への影響
- 放射線の害の植物への影響
これらのことは今回特に考えさせられたテーマでした。特に、植物にも癌があるということはどう考えたらよいでしょうか?
この本の初版は2012年でして、もう10年も前になります。しかしながら今読んでも時代遅れではない素晴らしい内容になっていました。安心安全な野菜や植物の育て方のヒントそして環境問題や将来についても書かれています。
むしろ今ならより多くの方に読んでもらって納得のいく内容なのではないかと感じました。ぜひ一度は手に取っていただきたい本です。(※本の紹介は記事の末尾にありますので是非みなさま目を通してください)
こうやって私は自己流ではありますが自然栽培を目標にするに当たって色々な気付きがありました。たった5年ほどではありますが、沢山の経験に感謝しながらこの記事を書き綴ろうと思います。
私が目指す家庭菜園
まずは農作物を育てる上で色んな考えがあるようですのでご紹介したいと思います。
有機農法
動物の排泄物や植物の残渣など、有機物質が多く含まれるものを堆肥や栄養素として土壌に混ぜ込み植物の栄養とさせる方法。
オーガニック農法
この有機農法と無化学肥料でありつつ、できるだけ農薬などを使わない方法。
自然療法的農薬を使うことはある。
自然栽培(自然農)
自然農では堆肥や栄養分を土壌に混ぜ込まない。土壌をあまり耕すこと無く、自然のまま使うことによってありのままの自然循環のなかで植物を育てる。殆どの場合、自然農薬も使わない。その植物の持つ生命力と地力で育て上げる。
以上、よく知られる農法を簡単にまとめてみました。
しかし方法論にとらわれないことも大切と感じています。私が家庭菜園で学んだことは、まずは自分ができることから開始することも重要だということです。
ある日こんなことが有りました。友人が遊びに来てくれた時のことです。彼女は私の家庭菜園を見て「畑じゃなくて、花壇や~!」と言ったんです。
あ、そうね!この規模と見た目では家庭菜園と言うよりはキッチンガーデンで良いよね(笑)
その日から私は、私の小さな家庭菜園、別名キッチンガーデンがより身近に感じました。そう、今の私にはぴったりのサイズ感。
いつかは家庭菜園へ、そして目指すは自然栽培へ!
キッチンガーデンとは?
キッチンガーデンと家庭菜園の違い
キッチンガーデンと家庭菜園とは特に区別のない名前のようです。
言うなれば、ミニ家庭菜園とでも言う感じですね。
因みに我が家では、 おネギがない! レタスが足りな~い! と思ったら直ぐに収穫できる場所にあり、とっても便利。
現在は自家採種用に畑にそのままにしている春菊の黄色い花が満開で、このように季節によっては花壇の様相にもなります。
キッチンガーデンをおすすめする理由
- 家庭菜園よりも小規模で狭い場所でもスタートできる(プランターもOK)
- お世話がしやすい
- 混植しやすい
- 忙しい人でも始められる
- 無農薬を実現しやすい
- 気軽に安心安全なお野菜を食べられる
- なんといっても収穫が楽しい
私のキッチンガーデンの紹介
気軽に開始した家庭菜園でしたが、今から考えると大雪が降って大変なこともありましたし、それでも楽しみながら工夫してやってきました。まずはこれまでの変遷をご紹介したいと思います。
1年目 砂を敷き詰めた庭に畑用の土を混ぜ込み土作り開始。
この年はカメムシが大発生。
2年目 腐葉土を混ぜ込み土作り 害虫が随分減りました。
3年目 近所の山から採取した落ち葉と雑草を使って腐葉土を作る。
この頃から害虫がほとんど来ない。
4年目 レイズドベッドを2つ作成。
生えてくる雑草がオオイヌノフグリやハコベに変化。
5年目 現在はやっと無農薬で栽培できる家庭菜園に近づきました。
我が家の敷地は基本ドッグランです。ですから犬の足の安全のために30センチの厚さで柔らかい砂を敷き詰めてあり、その上に芝生と雑草が一面に生えているんですね。
基本の土質が砂でしたので、畑用の土を搬入することから開始する必要がありました。搬入後は土壌が安定せず、もちろん土壌菌が居るはずも無い状態でのスタートでした。結果は本当に大変な一年目でした。先の年表のとおり、初年度はカメムシさんが大発生(^_^;)
自然栽培では害虫も植物の病気・症状と捉えます。土が元気になり、育つ植物が元気になると害虫も寄りつきにくくなります。
土壌菌は非常に重要です。先に書きました記事「どのペットにも見逃せない「自然療法で腸内環境を整えよう!」にも紹介しましたが腸内細菌とも密接なかかわりがあります。
同時に、土壌菌を増やすべく発酵資材もいれ、土づくりに専念しました。
こんな風に4年経過したころから現在では、混植をゆるしてくれる、家庭菜園になりつつあります。
画像1 レイズドベッドの作成。落ち葉や刈り取った雑草を敷き詰めています。
画像2 種摂り用ネギ坊主
画像3 スナップエンドウ・ネギ・ジャガイモの混植しています。
画像4 チシャナ・いちご・スナップエンドウの収穫です。
菜園の一部紹介させてもらいました。自分なりに勉強しながらやって4年以上もの月日が経ちました。 今から家庭菜園をスタートされる方は私の失敗談から学んで、参考にしてくだされば嬉しいです。
キッチンガーデン初心者におすすめのポイント
5月にスタートするべし!
日本には四季がありますが、植物が一番芽吹く時期は5月です。
GW中はやる気の無かった人もGWを開けると活発さが戻り、生活に充実感が増えた方も多いかと思います。
そんな気の流れがあるのです。植物も同じです。冬の間は耐えていた命もこの時ばかりと芽吹きます。新緑のシーズン!正に今が家庭菜園をスタートするに最適なシーズンで、失敗も少なく済みます。
5月スタートおすすめの野菜(初心者向け)
- さつまいも
- さといも
- トマト
- ピーマン
- 小松菜
- チンゲンサイ
- 枝豆
- インゲン豆
- ニラ
- ネギ
植えたら放ったらかしOKのお野菜ばかり紹介しましたw
個人的にイモ類、豆類は殆ど放置で大丈夫なのに収穫は超楽しいです!
プランターでもイモ類できます!でもプランターの場合は水やりの加減は気をつけてください。
住んでいる地域の気候や土地にあったお野菜を探す
この地域では黒豆が有名で、、、とかサツマイモの産地はどこどこで、、、などと
よく耳にしますが、それがその土地や気候にあったお野菜ということになります。
食べたいものを育てたいというところから菜園をスタートしても良いですが、
上手くいかないときは、自分の地域の地域に合ったものを育てると上手くいくことが多いようです。
自家採取
その土地、その地域の気候に合うようにお野菜達は自分たちでグレードアップしてくれる様です。
私の住む地域は昼と夜の寒暖の差が激しいです。
ですから、野菜や果樹、樹木のなかでは冬の寒さに負けて枯れてしまったことも有ります。
でもその中から負けずに育っていくものも有りました。それらは私の住む地域に適応できたということになり、生命力の強さを増したともいえます。
自家採種はプランターでは難しいかもしれません。我が家の小さい家庭菜園でも難しく、まだ自家採種できていないお野菜も沢山あります。でも、もしできることでしたらぜひチャレンジしてみましょう!
↑ほうれん草・ルッコラ・春菊・チンゲン菜の自家採種用
失敗を楽しむ
近所の農家さんの会話から学んだことがありました。農業への心構え、自然との付き合い方を学んだ出来事でした。
Aさん 「わしの畑の小豆な、ぜーんぶ鹿に食べられたよ」
Bさん 「え~? それは大損害だ! どうするの?」
Aさん 「わしが悪い。また来年またがんばって作るしかない!」
Bさん 「そうだね。来年だね!」
「ぜ、全部って⁉」と驚いた私ですが、Aさんの曇りのない返答に驚かされました。これは菜園初心者の私にとって自然との付き合い方を教えてくれた貴重な体験でした。
自然が教えてくれるもの
時には癒やしや優しさ
時には厳しさ
それらは万物に平等に与えられる出来事で、差別や区別はありません。
受け取る側の心根がすべて。と肝に感じる会話でした。
身体だけではなく心の栄養にもなる
野菜を栽培するということは、それにまつわる自然の営みに触れることになります。そんな触れ合いの中で喜びや感動を感じたことがあります。
雨の後の晴天→植物たちは光輝き、喜んでいるようにみえるとき
冬の霜だらけの朝→すべてが凍り付いた野菜が、太陽の暖かさで元気になる姿を見たとき
果実をたべる小鳥→幸せのお裾分けをしている気分
カエルや蜂→昔は怖いだけの存在が一生懸命働いている姿を見ると輝いて見える
そして、アーシング ヒーリング にもなりますね。
植物にも使えるホメオパシー
キッチンガーデンをスタートするとき、ホメオパシーの準備もしてみませんか?
農薬や化学肥料を使いたくはない方もぜひ参考にしてみてください。
家庭菜園でもホメオパシーは不変だった!
新・植物のためのホメオパシーにも記載されていますが、人間のためにレメディーを選ぶことと同じで、まずは病気の症状を読み取りましょう。
葉の色・葉の形・大きさ・患部の形状・排出物の観察が必要になります。
そのほかに「原因・引き金になった出来事・基調」を観察しましょう!
家にあるホメオパシーをそのまま応用できることはエコでもあるし安心安全ですね。
ケース紹介
害虫対策のケース
アブラムシ→Cimicifuga(シミシフーガ)
そら豆を栽培したときの出来事です。ビニールトンネルをかけた越冬中のそら豆の幼苗にアブラムシが沢山いました。ビニールトンネルの暖かさが居心地が良かったようです。この時に使ったのがCimic30cです。あれよあれよという間にソラマメができるころには一匹も見当たらなくなりました。
病原対策(カビ・細菌・ウイルス)のケース
うどんこ病 Sil12X Sulphur30c
我が家の菜園の土質の問題が見受けられます。もともと栄養が不足がちな砂交じりの土でしたので早々に対処。うどん粉病はカビの一種ですから湿気も大敵になります。これから土が元気になるように与えると発生率はぐんと下がりました。
その他の病気や外傷の対策
- 成長障害
- 傷・怪我
- 様々な汚染対策
- 精神的な面
- 癌
など、様々な事例や症状に使えるようです。
予防や対処法にホメオパシーを使うことができますが、
まずは植物にとってより良い環境を準備してあげることも忘れないようにすることも大切です。
混植のすすめ
今は、ルッコラ、ネギ、春菊、キャベツなどの自家採種用に咲かせているお花が満開です。
菜園なのか花壇なのか分からない状態です。
混植をしている我が家のキッチンガーデンではそれらの根元では「トマト・ピーマン・なす・かぼちゃ」等の夏野菜の苗が小さいながらも着々と大きくなる準備しています。
色んなとらえ方があるようですが、草むらの植物は地面一面に生えています。
色んな植物・微生物・昆虫などが共存しています。
それをまねて混植すると案外うまくいっています。
混植した菜園はとてもきれいです。色とりどりのお野菜たちが花壇の花のように見えます。
キャベツ・チシャ菜・レタスなどの混植。まさに花壇に見えますね!
まとめ
自然栽培を目標に日々奮闘している自然療法家の実践記でした。
育てる楽しさや命の大切さを知っていただけましたか?
そして育てたお野菜を美味しくいただきましょう!
自分で育てたお野菜や果物は格別です。
有り難さや、感謝の気持ちが自然とわいてきます。
自然の法則から学ぶことは、ホメオパシー的治癒の法則、自然療法、天体の影響、気候や環境問題、物理学、科学、など色んな事に関連付けていくことができます。
今まで知っていた知識と繋がると目の前のカーテンが開いたように自分の世界が広がります。私も家庭菜園を開始したことをきっかけに、ここ数年で目の前のカーテンが何枚も開きました。
私の専門は臨床検査技師という臨床経験を持つホメオパス
あるときはJAHA認定のしつけインストラクター
そしてあるときはキッチンガーデンをこよなく愛する主婦。
そして愛犬家でもあります。
これからも色々紹介させていただければと思います。
なにかご興味のあることがありましたらいつでもお問い合わせください。
この記事の中で紹介させてもらいました本はこちらです。
ホメオパシー初心者さんでもわかりやすい内容ですし、実践に即した内容です。
この記事で紹介した植物の癌についても書かれています。
「新・植物のためのホメオパシー」クリスチアーネ・マウテ著
もっと、自然療法が身近になります。