体の悩み

明日からレメディーの選び方が変わる!あなたの体質はどっち?

こんにちは。

ホメオパスの麻生です。

突然ですが、ホメオパスの相談会にかかられたことはありますか?

かかったことのある方はご存知だと思いますが、あの質問票のボリューム!凄い量ですよね(笑)。主訴については当然のこと、生まれてから現在までどんなことがあったか?どんな食べ物が好きで何が嫌いか。睡眠の状態は?汗はかく?ご両親、兄弟姉妹の病歴から、ご本人がお腹にいた時のお母さんの状態まで・・実に様々な質問に答えてもらいます。

私たちホメオパスは、それらの内容からその方がどうしてバランスを崩していらっしゃるのか、どこのバランスが崩れているのかを探っていきます。そして最同種(最も適している)のレメディーを選んでいく上でも、それらの情報は大変重要です。

今回は、そこにも関係する中医学的な身体の見方を少しご紹介します。

何故こんなご紹介をするかと言えば、それはホメオパスの相談会に於いて必要なだけではなくて、ホメオパスではない方もご自身の身体を知ることで、セルフケアでレメディーを選ぶ時の参考になったり、どんな食べ物をどんな風に食べると”あなたに”合った食事になるのかを知ることができるから。

そのレメディーが、その食べ物が、そのマザーティンクチャーが、万人に合うわけではないからです。

中医学的な身体の見方

ご相談を受けた時に中医学では、四診(望診・聞診・問診・切診)の情報と五行論・陰陽論・蔵象学説などを組み合わせ、その方の

●気・血・水の流れの状態

●陰陽のバランス

●五臓六腑の状態

●経絡の状態

などを判断し、偏りのないように、バランスを取り戻すように、身体を中庸に持っていくように治療していきます。

四診の中でも他者に対する切診(脈診など実際にクライアントさんに触れて診断するもの)は国家資格のある人にのみ与えられた診断法なので、医師などの国家資格を持つ人以外は行うことができませんが、その他の診断法は国家資格が無くても行えるのでホメオパスを含む様々な自然療法家の方も、これらの方法でクライアントさんの状態を判断される方は多くいらっしゃると思います。私もその一人です。

身体の見方のひとつ「虚実」について

今回は、身体の見方のひとつ

「虚実」をご紹介しますね。

漢字からイメージできる通り「虚証」は不足している状態。「実証」は過剰な状態です。

虚証 実証
疲れやすい 無理がきく
じっとしていると落ち着く じっとしているとイライラしてくる
オシッコの量が多くて透明 オシッコの量が少なく色が黄色い
寒がり 暑がり
冷えると下痢をしやすい 便秘がち
寝汗をかく 寝汗はかかない
生理がきて出血してから調子が悪い 生理前に胸が張ったり調子が悪い
生理周期が遅れがち 生理周期が短くなる
食事量が少ない 食事量が多い

大体私たちの身体はどちらかに偏っているかなと思います。ですが、虚実両方持っている方もいらっしゃいますし、例えば便秘だからと言って必ず実証かと言えばそうではありません。その他の体の状態を総合的に見て決定していくものですので、ここではあくまでも一つの目安として参考にして下さいね。

中医学では、これらを含むその他様々な情報から、その方の気血水の何が、五臓六腑のどこが、陰陽のバランスを崩し、虚してしまっているのか実してしまっているのかを判断していきます。

そして身体を凸でも凹でもない、中庸の□に持っていけるようにするのですね。

中庸になれば過ごしやすくなります。

皆さんは虚証実証どちらですか?

私は圧倒的に「虚証」です。

虚証と実証、こんなに違うのに同じ対処で大丈夫?

世の中に身体に良いこと、健康法は様々あります。でも私たちの身体は千差万別。虚実を見ただけでもこんなに真逆なのに、〇〇は体に良いから毎日食べる。毎日水を○リットル飲む。毎日ジョギングを○Kmする。・・耳から入った情報を一様に行なって、それで本当に大丈夫でしょうか?

水を沢山飲んでも、それを処理する力がなければ身体には余剰なものとなって濁っていきます。デトックスも、それをするだけの体力がなければ身体は疲弊してしまいます。

過ぎたるは及ばざるが如し。どんなに良いことも、良い食べものも、やり過ぎ、食べ過ぎは身体に害になります。あなたに合ったものを、あなたに合った方法で、あなたに合ったスピードで取り入れていくという事が大切です。

自分の器の大きさや状態を知る

アレルギーの説明をする時に、よく身体をビーカーに例えて説明することがあります。

アレルギーは一度に起こるものではなくて、添加物や大気汚染物質、ハウスダスト、花粉などがその方の身体に少しずつ蓄積していって、一杯になって溢れた時に症状として現れるのですよ、と。

私はその他の病気もこれと似たようなことが言えると思っています。つまり、そんなに食べる力消化する力が強くないのに食べ過ぎたり、疲れやすいのに働き過ぎていたり。その結果、身体はその対応に追われてダウンしてしまう・・。

だから、自分の身体の器の大きさや状態を理解しておくって、とても大切だと思うのです。

あなたの身体の器は大きいのか小さいのか?

鉄のように強靭なのか?強靭でも熱がこもりやすいのか?紙でできているように潰れやすいのか?スポンジのように水を吸収しやすくて水捌けも悪いのか?

あなたの器はどんな感じですか?

器を理解したら何ができるでしょうか?

そういった器の大きさや状態は、遺伝的影響も強く受けますよね。

私は痩せっぽちでガリガリ。私の長男と次女も同じような体型、体質をしています。見るからに脾胃の弱そうな感じです。決して大きくて強い器ではありません。食べ過ぎると調子を崩すし酷い場合は下痢もします。あ、今でこそ減ったけれど、昔は寝るとよだれもよく出ていました(脾の弱い人の特徴です笑)。水も一度に飲めばお腹が実際チャポチャポいっていますし、いかにも処理能力を超えている感じです。むやみやたらと食べたからといって決して器が大きくなるわけではありません。

では、その体質と上手く付き合っていき、病気にならないために何ができるでしょうか?

器に余分なものを入れない

アレルギーの場合と同じですが、身体の中に余分なもの(食べ過ぎも然り、害となるものも然り)を入れないということも大切ですね。余分なもので一杯になってしまっては、内容積が少なくなってしまって、本当に大切なものが入らなくなってしまうかもしれませんし、それを処理するだけで身体は大忙しです。

器に見合ったものを食べ、器に見合った対応をする

食べもので言えば、何が(どこが)虚してるのか実しているのかによって、合う食材や食べ方は違ってきますが、基本的には虚している(不足している)時には補うようなものを、実している(過剰になっている)時には排出を促すようなものを食べると良いです。

こうして書いてみると、そんなことは当たり前では?と思う方もいらっしゃると思いますが、「〇〇が〇〇に良い」という情報が流れると、どんな体質にも関わらず同じものを求められる傾向って、実際にありますよね。

レメディーやマザーティンクチャーを選ぶ時も、私は虚実を大きな目安としています。

とても丈夫な方で身体が実している(余剰なものが加わっている)時は、デトックス。排出を促すようなレメディーを選びますし、エネルギーが少なめで身体が虚している(不足している)時は、まず補ってあげるようなレメディーを選ぶことが多いです。

デトックスは体力が必要ですからね!

そもそもの器を大きくする

症状を溢れさせないためには、器を大きくするというのもひとつの方法ですね。

器を大きくする。

これが、それぞれの療法の「治療」に相当するところかなと思います。

ホメオパシーで言えば、根本体質レメディーだったり・・マザーティンクチャーも臓器を整えるという意味でとても有用でしょうし、ミネラルの過不足を調整してくれるティッシュソルトもとても助けになると思います。そうやって凸をパンパンパンと叩いて引っ込めたり凹の穴埋め作業をして、臓器や身体の機能を整えていくことで器は大きくなっていくでしょう。

また心の器を大きくするという意味ではインナーチャイルド癒しも大切。

大きさ、大らかさっていろんなものを包容し緩衝してくれますものね。

そしてそして器を大きくすると言えば、やはり適度な運動も大切です(耳が痛い・・)

ですが例えば、私のように脾が弱くエネルギー不足で疲れやすい人が、いきなり毎日ジョギングをして大汗をかいたとしたら、それはそれで汗と共に気が失われ余計に体力を失ってしまいます。でも、それを数十分のウォーキングから始めたとしたら。きっと徐々に体力がつきウォーキングの時間も延ばしていく事ができるでしょう。器が少し大きくなり、脾胃も少し丈夫に、栄養が吸収されやすくなりエネルギー不足も解消される!というわけですね。

 

季節の養生法もあれば、個々の体質の違いによる養生法もあります。

そんな色々を、今後も少しずつお伝えしていきますね。

ABOUT ME
麻生 摂子
子育てをしながら夫の経営する動物病院を手伝う中、夫の勧めでホメオパシーと出会いました。初めて参加したセミナーでホメオパシーに魅せられすぐに通学を決意、4年後晴れてホメオパスに。以後ホメオパスとして活動する中で様々な代替療法にも触れることとなり、自身の中で自然療法、代替療法の世界を広げていきました。ホメオパシーだけが素晴らしいわけでもありません。現在2010年から行っている健康相談会では、ホメオパシーをベースにそれぞれの療法の良さも取り入れ、クライアントさんが自分らしさを取り戻せるよう、その方に合った療法をお勧めしています。 獣医師。JPHMA認定ホメオパス/アニマルホメオパス/インナーチャイルドセラピスト。 国際薬膳学院認定予防医学食養生士/薬膳食療法専門指導士。

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