東洋医学:肺

自然療法ニュース

肺について。

西洋では、世界は、四大元素(エレメント)で形作られているといいます。
地(土)・水・火・風(空気)です。

肺は、繊細に分化した気管支と無数の肺胞からなり、まるで枝葉のよう。
さかさまに胸郭に埋め込まれた、1本の木で、木とは逆に酸素を取り込み、二酸化炭素を排出します。

木は、二酸化炭素が無ければ生きられません。
木と肺は、互いに補い合っているといえます。

シュタイナーは、肺は地のエレメントを持っている、もっとも固い組織で、その固さは、思考の様式にも及ぶと言いました。
たとえば、強いこだわり、強迫観念など。
逆に地上にいながら、地上の束縛から解放されようとして、肺の組織を溶解する、結核性の症状になったりします。

私的な思い出で、恐縮なのですが、がんで亡くなった友を思い出します。
原発部位が肺でした。サンシン(三線、沖縄の三味線)が上手で、内地から、リピーターで、遊びにきては、すばらしい演奏を聞かせてくれました。
「抗がん剤で脳の発作になり、指が動かなくて、もうサンシンは弾けないんだ」と残念そうな友。
でも、元気でした。

「島尻集落のパーントゥ祭り(泥を塗るお祭り)、見てきましたか」と聞いたら、「娘が、お気に入りの服を着てたので、行かなかったんだよ」と、そっと私に言いました。
寝たきりになっても、島をたずねてくれました。
お骨の一部は、宮古ブルーの海に、散骨されたそうです。

中医学でも、肺は憂い・悲しみの臓器といいます。
自分にとって好ましいこと、好ましからぬこと、どちらにも執着しない考えが、肺を救い、私たちをこの世にとどめて、目的とする活動を、させてくれるのではないかと、思いました。

 

池間早苗ホメオパス 沖縄宮古島
https://ameblo.jp/miyakohomoeopathy/

「なおる力は、あなたの中に」沖縄県宮古島市在住。センターは開設していませんが、レメディーの知識や選択のアドバイスなど、情報提供を行っています。ホメオパシーで、自己治癒力を高めていきましょう!

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