生活習慣病をサポートするホメオパスで保健師の清瀧です。
私は、今ホメオパスとして活動しつつ、もともとの専門である、産業保健の分野で保健師としての仕事も継続しています。
今日は、そんな私が最近気づいた、ホメオパシーの効果をより実感するための現代医学の検査活用術についてのお話です。
現代医学の検査を活用して病気の早期発見・早期治療を
ホメオパシーを活用する時に、現代医学も併用するという発想を持っている方は意外と少ないのではないでしょうか?
実は、現代医学のいわゆる検査をうまく活用することで、ホメオパシーの効果をより実感できるのです。
現代医学は使い方によって心強い味方になります。
ですから、上手に活用してもらいたいと思っていますが、ホメオパシーユーザーの中には、現代医学とは初めから距離をおく方も多くいる印象を受けます。
しかし、自覚症状だけでは気づけない病気もあります。
例えば癌です。そして、その原因を確認せず過ごすうちに、早く検査して治療していれば、速やかに治るはずの病気が、治りにくくなったり、助かるはずの命が助からなかったりすることがあるのです。
もしあなたが、現代医学の検査を利用すれば、自分の体の中がどのような状況なのか、自覚症状以外の情報を持つことができるでしょう。
また、ホメオパシーで治療を始めた場合でも、その治療の前後に検査をすれば、その治療効果を確認することも可能です。
つまり、現代医学で治療せず、ホメオパシー療法で治療したとしても、その治療効果の有無は、現代医学の検査で確認できるのです。
事例から検査を活用するメリットについて考える
ところで、なぜ私がホメオパシー療法を利用中に現代医学の検査でその効果を確認した方がよいと考えるに至ったか。そのきっかけになった2つの事例をご紹介します。
ケース1 80代大腸がん末期の男性
この方は、先輩ホメオパスのご家族でした。
体調が悪くなり、病院で検査をした時には、既に大腸がんの末期で、手の施しようもなかったそうです。
あちこちに癌が転移しており、亡くなる前には、苦しい状況もあったようですが、ホメオパシーを利用して、痛みなどの症状緩和のケアをしながら、4か月ほどで亡くなったそうです。
その時、先輩ホメオパスは、
今まではがん検診の必要性を感じたことはなかった。
でも、いざ、癌にかかって気づいたことは、もっと早く、わかっていれば、ホメオパシーでできる事も、もっとたくさんあっただろう。
やはり検査して早く見つけるって大事だと痛感した。
と、涙ながらに話してくれました。
実際、大腸がんは早く発見できれば、かなりの確率で命を守ることができるタイプの癌です。
現代医学の現場で働いていた私にとっては、現代医学で治療しようが、ホメオパシーで治療しようが、その前後に検査で病状や、治療効果を確認することは、ごくふつうの事でした。
しかし、その時ホメオパス間に、この辺りの認識に差があることを知りました。
ホメオパスの間でも認識に差があるなら、ホメオパシーユーザ―の認識にはもっと差が生じてもおかしくない。
それに気づくキッカケとなった出来事でした。
ケース2 50代乳がんの女性
この方は、私のクライアントです。
触診で胸にしこりを感じたタイミングで、がん検診を受診し乳がんと診断されました。
できるだけ早いタイミングで手術を勧められ、ご本人は手術をすることを選択し、1ヵ月後に手術の日程が組まれました。
クライアントはホメオパシーユーザーで、西洋医学の治療と並行して、手術前の1ヵ月間でホメオパシーでできる限りのことはしたいとのご希望があったため、
乳がんの症状に合うレメディーをしっかりとってもらいました。
また、手術を受ける前後には、手術で受ける心身のダメージを抑えるためのレメディ―を摂ることで合併症予防の対策もしました。
因みに、このクライアントの現代医学的治療方針は、その手術では乳房を摘出するだけでなく、乳房以外への癌の転移を考慮しリンパ節郭清まで実施する事でした。
そして手術後は、化学療法で残った癌を殺し、その後放射線療法とホルモン療法をおこなうことでした。
ところが、術前直近におこなった、乳がんの進行を確認するための検査から、はじめに実施した癌の精密検査の結果よりも、癌そのものが小さくなっていたことが分かったのです。
実際手術の時に、乳がんを見て、その変化が事実であることも確認し、乳がんの手術は乳房の切除のみで終了しました。
転移のリスクも否定され、リンパ節郭清はせず、また術後に、予定していた化学療法も中止となりました。
手術の前に、乳がんに対して現代医学では、特に治療的対応をしていません。
手術の前におこなったことは、ホメオパシー療法で症状と同種のレメディーを摂ることだけでした。
この時、前後に実施した現代医学の検査は、本来、術前に変化するはずのない乳がんの腫瘍が小さくなったことを教えてくれました。そしてホメオパシー療法で本来クライアントが持っていた自然治癒力が働いてくれたことをこの小さくなった乳がんは、示してくれたのです。
因みに、乳がんが小さくなったことで、予定通り乳房切除したものの、化学療法は、不要と判断され実施しませんでした。
そのため術後の治療方針は、放射線療法とホルモン療法で対応することになりました。
術後、これらの治療をおこなう際も、ホメオパシー療法を並行して行うことで、副作用の軽減を図ったため、クライアントは、放射線や、ホルモン療法で起こる副作用に苦しむことなく生活することができました。
このように、手術前におこなった乳がんに対してのホメオパシー療法の効果を、現代医学の検査を持ちいることで確認できるのです。
手術を決断し、術後も現代医学での治療を中心におこなった事例でしたが、術前のホメオパシー対応で早くもその効果を確認できたことは、検査をしたからこそ確認できた変化であったことが印象深い事例でした。
これらの事例から、私は、ホメオパシー療法を実施する場合でも、現代医学の検査は、上手く活用していく方がよいし、ホメオパシーユーザーの方にも知ってもらいたいと思うようになったのです。
検査を活用するための3つのポイント
そこで、検査をうまく活用するためのポイントを3つお伝えします。
1.健康面で気になる症状がある場合は医療機関を受診し検査を受けること
2.検査を受けたその結果は必ずもらい保管しておくこと
3.自覚的な不調の有無にかかわらず定期的に健康診断を受けること
1.健康面で気になる症状がある場合は医療機関を受診し検査を受けること
検査を受けることで、客観的な裏付けを得られることもあります。
検査結果で異常が見つかれば、その治療を開始すればよいです。
もし、何か健康上の課題が見つかった場合、どのような方法で治療するかは、考えて選びましょう。
ホメオパシー療法が良いと思えば、ホメオパシーで、現代医学で治療したいと思えば、そのままその受診クリニックで、治療をすればよいでしょう。
現代医学とホメオパシーを併用したいと思えば、それも可能です。
ただしその場合(特に慢性病での併用)は、必ずホメオパスにご相談くださいね。
もし、検査で異常がないにもかかわらず、不快な自覚症状がある場合は、ホメオパシーが得意な分野ですので、心置きなくホメオパシーで対応し解決を図ってみましょう。
2.検査を受けたその結果は必ずもらい保管しておくこと
検査を受けたとき、医師から検査結果を口頭の説明のみで受ける場合が多いように思います。
検査結果は必ず、原本のコピーをもらうなどして残し、経年で比較する資料に活用しましょう。
検査結果は、本人が希望すれば医療機関から必ずもらえます。
これは、「個人情報保護法」という法律が根拠で、患者の権利でもあるからです。
請求すれば、病院のカルテに書かれている情報は、全て患者自身が確認できるようになっています。
なので、安心してご依頼くださいね。
3.自覚的な不調の有無にかかわらず定期的に健康診断を受けること
自分自身の体調を、1年に1回健康診断で確認することは、普段気づきにくい変化に気づくことができ、また病気になる前に自分をメンテナンスする事にも繋がります。
健康診断をすること自体が、健康に良くないという考え方もあると思いますが、普段忙しく過ごしている方は、年に1回健康診断を受けるタイミングで、自分の体と心のサインに意識を向ける時間を持つことも大切です。
定期的に健康診断をおこなうメリットは、経年で健康状態の確認ができることと、健康上の問題が発覚しても比較的早いタイミングで見つけることができ、そして早いタイミングで治療に繋げることができるからです。
定期健康診断や、がん検診などは、お住まいの地域の医療機関等で実施することが可能です。
がん検診などは、地域により無料または、比較的安価な料金で住民が実施できるように配慮されていますので、ご希望の方は、お住まいの最寄りの保健所のホームページなどをご確認ください。
検査で治療法を評価することの意味とは
これらの理由から、私はホメオパシーユーザーにこそ、現代医学の検査を上手に活用して欲しいと思います。
現代医学の検査は結構優秀です。検査を受けることで、自覚症状に気づかない場合でも、自分の体の中がどのような状況なのかを客観的データが示してくれますから。
ホメオパシー療法で治療する時にこそ、検査を活用し、その効果を目に見えるカタチで評価してみませんか。
それはつまり、あなたがホメオパシーという治療法を選択したことが正しかったことの証明に繋がるからです。
現代医学の検査を上手く活用すること、お勧めです。