みなさまこんにちは!
自然療法家(ホメオパス)でドッグトレーナーの森山です。
今日は少しセンシティブな内容ではありますが「ペットロス」についてお話ししていきたいと思っています。
大人になってからの私のペットとのお別れについて少し触れさせていただくと、今まで5匹の犬と、1羽のインコとお別れした経験があります。
それぞれに沢山のエピソードがあり、悲しみや楽しいこと、、そして沢山の学びを得てきました。
愛するペットとのお別れは本当に辛いものがありますが、沢山の素晴らしい思い出があるのも事実です。
でも別れにはやはり悲しみがつきものでは無いでしょうか?
後悔の念が湧き上がる方もいらっしゃるかもしれませんね。。。
私も正にその様な感情を持ったことがあるからこそ、いつかはペットロスのお話をさせてもらいたいと考えていたものの、なかなか手付かずの部分でありました。
今思い返せば、私がペットとお別れするとき、幸いなことにいつもたくさんの友人や家族が寄り添ってくれていました。
そして、ホメオパシーやフラワーエッセンスなどの自然療法が側にあったことも助けになりました。
おかげで悲しみの中から自然と立ち直り、その経験を感謝に変えていけたのだと思っています。
今回の記事では、 ご紹介したいレメディーのテーマに合わせてお話を進めていきたいと考えています。ですから今まで私が書いてきたHow toのブログの記事とは少し違った雰囲気になるかもしれません。
では、私の経験やクライアントさんのケースを交え、ホメオパシーがどの様に寄り添ってくれたか、別れによく使われる代表的な3つのレメディーをご紹介しながら、どんな気付きがあったか、などという事を書き綴っていきたいと思います。
みなさま最後までぜひお付き合いくださいませ。
Ign. イグネシア
イグネシア
私には、どうしても「別れ」という言葉がつらくて仕方がない時期がありました。(その理由についてはいつかどこかでご紹介できる日が来るまでお待ちください)
犬の寿命が人間よりも短いのは周知の通りなのですが、 頭では分かっていても、こんなに大切にしているのに何故寿命がきたらお別れしないといけないのか?
どうしたら少しでも長く一緒にいられるか? などと昔考えたことがあったんですね。
今思えば、イグネシアが必要だったのだと思いますが、その時の私はホメオパシーを知っていたにもかかわらず、まだ使用するまでには至っていない状態でした。
Ign.ケース紹介
女性 40代後半/小型犬10歳
飼い主さんが口を開くと真っ先に「犬が亡くなってから、夜中に犬が部屋を走っている」と言うお話から始まりました。
飼い主さんのお話の内容はかなり具体的で、まだ愛犬が直ぐそばに居るかのような話しぶりです。
「誰も信じてくれないんだけど、 毎晩会いにきてくれるの。」
「和室を走っていて、名前を呼ぶと足音がピタッと止まるの。」
そして、我に返ると愛犬が居ない。。。我に返った後、毎晩涙が出てしまうそうなのです。
このケースでまず使ったのがイグネシアでした。
ワンちゃんのお水にイグネシアを一粒。飼い主さんにも一粒。
このケースの場合、 さみしがる飼い主さんのことが心配で、 毎晩会いにきてくれているのかしれません。
ある晩この飼い主さんは、「もう安心して良いよ。」「もう寂しくないよ。独りでも大丈夫だから。」と愛犬に告げられたそうです。
きっかけは、たった数粒の砂糖玉でした。
まだホメオパシーが全く浸透していない頃のお話なので、多分飼い主さんは半信半疑で使ってくださったに違いありません。
でも悲しいだけの感情から「心配してくれてありがとうね。」という感謝の気持ちに変わったのです。
悲嘆 感情を表せないために起こす失神 ヒステリー性の麻痺
人との関係が断たれたとき 死別 自己憐憫
ため息 神経性のチック 頭痛 痙攣
ものを食べると治る吐き気 満腹感が無い
(*参考文献 ホメオパシー百貨大辞典)
Ars. アーセニカム
アーセニカム
私がアーセニカムで思い出すのは、3匹目に飼った犬が病気になった時の事です。
私が関わってきた犬の中で初めての病気らしい病気でした。
その時 かなり精神的に参ってしまったのです。
実家で飼っていたパグは20歳まで生きたし、 牡丹インコも20歳過ぎまで元気だったし、 その時いた他の子は全くの病気知らずだったものですから、自分の飼っている犬がまさか、という感情は今でも覚えています。
そんな私にとってはかなりショックな出来事だったのと同時に、病気で愛犬を失うことがとても恐怖だったのです。
でも幸いなことにホメオパシーを学び始めて2年目の頃のことでしたので、ホメオパスの先輩に随分助けていただくことが出来ました。でもそれとは裏腹に、病気の成り立ちを学べば学ぶほど怖いと感じてしまう時期でもあったのです。
生きていれば 何かが起こる。 良いことも悪いことも。
しかしそれをどの様に受け入れることができるのか?
愛する者への執着も大きければ大きいほど、別れが辛くなってしまいます。
ホメオパシーの学校2年目、今思えば試練だったのかなと思います。そして本当に沢山の方にお力添えをいただきました。レメディーのリピートが出来ないとき、家族全員で代わる代わる看病にきてくれたり、沢山の友人もhomeopathyを理解してくれ応援してくれました。
レメディーの力だけでは無い!そういったエネルギーも沢山いただき、そして人としても成長できた、感謝しても仕切れない、愛犬との最期のときでした。
Ars.ケース紹介
女性 50代前半/大型犬 10歳程度
クライアントさんのお話では、この方のワンちゃんも毎日家に戻ってきていたようです。
仏壇に供えているワンちゃん用のお水が毎日減っていると言うことでした。
私はアーセニカムを処方しました。
実は、この方のご家族さまが数ヶ月前にお亡くなりになり、そしてワンちゃんもその後を追うように虹の橋を渡っていったと言うことでした。
残されたご家族はさぞ悲しみが深かったことでしょう。それでも気丈に振る舞われていました。後日談では、もうワンちゃんのお水が無くなると言うことは無いと言うことでした。
それがワンちゃんからの感謝の気持ち(答え)と受け取っています。
Ars. アーセニカムのレメディー
ひとりでいることが怖い 絶えず人と一緒に居たい
死ぬことで頭がいっぱい 健康に対する不安
他者への依存 落ち着きのなさ
几帳面 完璧主義 潔癖
腐敗臭 焼けるような痛み
(*参考文献 シノプティック・マテリアメディカ)
Santalum album. サンダルウッド(白檀)
サンダルウッド
ここ何年かのことですが、私はサンダルウッドのお香(線香)を良く使います。
クライアントさんのペットがお亡くなりになったときには必ず供物として供えさせていただくものでもあります。
私自身も落ち着きますし、何よりも嗅覚・視覚だけではなく、
お香を焚くという作業そのものにも心の平安をもたらす力があると感じているからです。
もちろんサンダルウッドのレメディーも使うことが出来ます。
サンダルウッド=白檀
サンダルウッド 白檀は仏教と深い関連があり、開祖であるシッダールタ(お釈迦様)が死去した際にその体を焼くための木材に白檀が使われたともいいます。
仏具や数珠の一部にも使われたり、仏教建築の木材にもなっています。
そのため、仏教徒にとっては特別であり、現代でも神聖視されている存在なのです。
仏教のお話になったので、ついでにおはなしをすると
故人とのお別れのために四十九日という法要があることをご存じの方は多いと思います。
色々な解釈があるかとは思いますが、私が経験してきた中でも、残された方が心穏やかに本来の生活に戻るには必要な時間だと感じています。
四十九日とは
親族や故人と縁の深かった人々は、故人の成仏と極楽浄土へ行けることを祈って法要を営みます。また、四十九日は、それまで喪に服していた遺族が日常生活にもどる日という側面もあります。
四十九日は「満中陰法要」「忌明け」「七七日」など、さまざまな呼び方があります。
Santalum album. サンダルウッド(白檀)のレメディー
平穏を呼び起こす。
上手くいく対処の時間が以前よりも多くあるという感覚を育てる。
霊性と情緒に対するバーム(鎮静効果のある芳香性の軟膏)となりうる。
どんなに古かろうと、解決できなかった精神外的障害の残る出来事以来の不調の結末としての健康障害に使うことが出来る。
死別。 愛する人が逝去したことの悲しみ。 亡くなった人を手放せない。
(*参考文献 新マテリア・メディカ コリン・グリフィス著)
ペットロスが感謝に変わるとき
それは自然とやってくるでしょう。
泣きたいときは沢山泣いてください。
悔やむなら、一時は悔やんでも良いでしょう。
そして、そんな中でも自分は一人では無いと言うことに気づくことが出来たなら・・・
悔やんでいたことが、自分で精一杯やったことだと気づくことが出来たなら・・・
自分の悲しみを支えてくれた人たちに、
そして、精一杯だった自分に出会えます。
それはペットがもたらしてくれたかけがえのない大切な時間があったからこそ・・・
同じ時を過ごしてくれた愛するペットの存在が、
記憶の中で感謝に変わるに違いありません。
さいごに
みなさまいかがでしたか?
私の記憶をたどって書き綴ってみましたが、
思い出すとダメですね。様々なお別れのシーンがよぎりまだ胸が一杯になってくることがありました。
そんなとき我慢しないでください。
片手にレメディーを持って、泣きたければ泣きましょう。悔やむなら悔やんでも良いと思います。
そして胸が一杯になったとき語り合える人を大切にしてください。
今いる家族やペットに感謝できますように✨
もうすぐ秋のお彼岸です。
この記事を書き上げたことと同時に、虹の橋を渡った私の愛するペット達に感謝の気持ちを届けられたらと思います。
同じ気持ちで読んでいただいた方がいらっしゃいましたら幸いです。
そして、もしよろしければぜひサンダルウッドのお香使ってみてください。
大切なペットとのお別れが感謝に代わりますように✨✨
最期まで記事を読んでいただきありがとうございました。
私のセッションルームでは様々なケアをしています。今回書かせていただきましたペットロスもご相談承けたまわっております。
犬のしつけでお困りのときは🐾こちら🐾から✨✨
参考文献まとめ
シノプティック・マテリア・メディカ ヴァ―ミューラン著