家族に優しいホメオパシーを推奨するプロフェッショナルホメオパスの安藤久美子です。
今日はだんだんと年々多くなってきていて、何かとご相談いただく不登校についてです。
日々の様子をもう少し詳しく教えてください
突然、学校に行くのを渋ったり、登校時刻になると不調を訴えたり、親御さんとしても心配になることだと思います。
このまま不登校になってしまうんじゃないかとか、将来、社会に出れなくなってしまうんじゃないかとか心配は尽きませんね。
不登校の定義とは?
不登校と言っても、どれくらい休んだら不登校と分類されるんでしょう?
文部科学省によると、「不登校」という状態について、
「年度間に連続又は断続して30日以上欠席した児童生徒」のうち「何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況にある者(ただし、『病気』や『経済的理由』による者を除く)」と定義しています。
また「保護者の教育に関する考え方、無理解・無関心、家族の介護、家事手伝いなどの家庭の事情から長期欠席している者」は不登校には該当しないというのが同省の分類です。
このように定義づけられてはいますが、いろんなケースがありそうですね。『病気』は除くようですが、実際には原因がはっきり分からないものもありそうですし、保護者の教育に対する考え方で休ませる場合があっても不登校とはならないようですし、外からは不登校かどうかは見えづらい状況が多そうです。
例えば29日休んだら、不登校と定義しないというのも何だかよく分かりづらいですね。
不登校って何人くらいいるの?
文部科学省の「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」によると、
小・中学校における長期欠席者のうち、不登校児童生徒数は244,940人(前年度196,127人)。
児童生徒1,000人当たりの不登校児童生徒数は25.7人(前年度20.5人)。
不登校児童生徒数は9年連続で増加し、過去最多となったそうです。
ひとクラスに2人くらいは不登校の子どもがいるというような計算になると思います。
我が子の通う学校の状況と比較しても、やはりそんな感覚です。上の子のときより、下の子のときの方が不登校だろうと推測されるお子さんは増えていっている感覚です。
不登校の原因は?
心と身体の成長の段階により、原因が変化するのは当然のことと思います。
文部科学省の調査で、ひとつ原因をあげてもらった結果をお伝えします。
参考「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」(文科省,2022年10月27日公開,2022年11月2日参照)
小学生
本人の無気力・不安が過半数を占めています。
続いて、親子関係が13.2%、
生活リズムの乱れ・あそび・非行が13.1%、
いじめ以外の友人関係の問題が6.1%
中学生
中学校でも
本人の無気力・不安が過半数を占め
いじめ以外の友人関係の問題が11.5%、
生活リズムの乱れ・あそび・非行が11%、
学業の不振と親子関係が6%程度
というような結果です。
思春期を迎え、悩みの対象が親子関係から友人関係と移り、休んでいることが受験に影響しないか不安を感じたり、進学について悩む時期でもありますね。
高校生
高校でも、無気力・不安を理由とする不登校が最も多いようです。
意識調査の研究では、「ねむい・体がだるい」「勉強したくない」「授業がわからない」が該当の多い項目ですが、それは登校したくない気持ちがありつつ登校している生徒でも同様の回答が多く選ばれていました。
登校するか登校しないか、は表面化するかどうかということであって、実際は多くの生徒さんが、同じように悩んでいる可能性はあります。
危うい橋を渡っているようなものでしょうか。
親としての心の在り方
文部科学省としても、増え続ける不登校の実態をいわゆる『問題行動』として認識するべきでないとしているようです。
支援としての目標は『学校に通うこと』をゴールとしていないようです。
自分自身の目標を、社会的に自立することを目指して進路を捉える、ということを目標にしているようです。
私も、親や保護者がこのスタンスを持つことは大切だと考えています。
学校に通うことを目標にしてしまうと、親や保護者はお勉強に対しても、将来に向けても不安や焦りばかりが出てきてしまいます。
その不安や焦りが、お子さんにも伝わって、お子さんとしても不安や焦りでますます身動きが取れなくなってしまいます。お子さんはいろんな経験がないので、将来に対しては不安でしかありません。
どーんと構えて、お子さんの好きなことや得意なことを職業や仕事にどう活かせるか、夢を語るように話し合ってみるのもワクワクして、前向きになれるかもしれないですね。
原因の気持ちからホメオパシーのレメディーを考える
前出の不登校の原因として多く挙げられた『無気力や不安』
どうしてこんな状況になるのでしょう。
ひとつの例として、スクールカーストという問題もあるのでは?と私は考えています。学校やクラスの人間関係の中に上下関係や序列が生まれています。その序列の中で、下位にいるお子さんは意見は通らず、先生もカースト上位の生徒の意見を聴く傾向にあるようですので、無気力になってしまうのかもしれませんね。我が家の娘からなんとなく聴いていたので、これはかなりの問題だと感じました。
無気力のレメディーを挙げてみましょう。
インフルエンザのときによく使うレメディーです。筋肉が弛緩して、わずがな動作で疲労を引き起こす。
静かに一人でいたい欲求。鈍さ、だるさ、無関心。
体液の喪失からの衰弱に神経過敏を伴う場合、必要なレメディーです。周期性が顕著です。
無気力、無関心、反抗的、無口、意気消沈。
考えで頭がいっぱいになり、眠れなくなる。
他者の気持ちを傷つける傾向がある。突然泣き叫び動揺したりする。
眠気があり、すっきりしないか、絶えずぼぉっとしている。
Ph-ac. リン酸
衰弱が非常に顕著 神経衰弱を引き起こしている。精神的な衰弱から肉体的衰弱に移行する。
無関心、記憶障害、無気力。
考えをまとめることも正しいことばを見つけることもできない。理解困難。悲しみと精神的なショックの影響。
ホメオパシーのレメディーもこんなふうに心と身体の問題に対応しています。
これらのレメディーを取って一時的な問題であればセルフケアも効果的ですが、根本的な問題にはセルフケアだけでは難しいところです。
ホメオパスが寄り添って取り組みます
心と身体の問題を総合的に診て、それまでの経緯とレメディー像を合わせるプロのホメオパスと取り組むのが、より良い方向に行く近道です。
さぁ!一緒に取り組んで、お子さんが人生をより楽しく過ごせるようにやっていきましょう!
私も力になりますよ ! リアンリーフ. こちらまでご連絡くださいね