体の悩み

腰が痛いっ!その痛みの原因どこから?

毎年11月中旬頃から、急に腰が痛くなる人が増える。

ちなみに、わたしも腰椎5番のヘルニア経験者だ。

3年前の11月、子どもと一緒に走り回っているとき、急に今まで経験したことない痛みに襲われ、左足が麻痺して歩けなくなった。

腰痛の辛いところは、上半身と下半身を繋ぐ大きなジョイント部であること。

つまり、何をするにも起点となる場所で、不動のまま生活するのは不可能と言える。

それだけに、発症当初は激痛に身もだえ、体中の神経が総立ちになり、子どもに本を読み聞かせする妻の声に耐えられず、隣の部屋で耳を塞いで耐え忍んでいた。

その時ばかりは、レメディー摂っても全く痛みが治まらず、ブロック注射も効いて3割。

経口投与の鎮痛剤にいたっては効果ゼロ。

5メートル先のトイレに行くのに15分かかり、バリバリ逆立った神経のせいで、小を出し切るまで30分を要した。

腰痛は怖い……。

幸い、わたしのヘルニアは手術しないで済んだが、もう二度と、あんな思いはしたくない。

ヘルニアを繰り返さないためにも、腰痛についていろいろ調べた。

そして、おおよそわたしの発症原因も分かった。

腰痛は、日々の気遣いで、ある程度防げると思う。

再発せずに今に至る私の経験も踏まえながら、現代医学、東洋医学、スピリチュアルの観点から腰痛を見ていこうと思う。

現代医学から観る腰痛

1. 気温の低下

11月は秋から冬へ移行する時期。
寒暖差が激しく、急に気温が下がる。
寒いと筋肉が固まって、血流が悪くなる。
それで腰痛が起こりやすくなる。
腰痛が慢性化している人は、寒さや冷えによって痛みが増す傾向にある。

2. 運動不足

日の入りが早まり、日照時間が短くなると、活動量が減っていく。
すると、筋肉の柔軟性が落ちて、腰への負担が増えてしまう。

3. ストレス

年末に向けた忙しさや環境の変化(気候、仕事の締め切りなど)といったプレッシャーやストレスが、筋肉を緊張させ、腰痛を悪化させる。

東洋医学から観る腰痛

1. 寒邪(かんじゃ)

東洋医学では、寒さ(寒邪)が身体に侵入すると「気血(きけつ)」の巡りが悪くなると考える。
特に腰は「腎」とかかわりが深く、冷えが腎を弱らせ、腰痛を引き起こすと考えられている。

2. 陰陽のバランス

夏を過ぎると陽気が少なくなり、逆に陰気が増えていく。
陽気が不足すると、体が冷えてエネルギーの巡りが悪くなる。
そうすると、腰や下半身の痛みが出やすくなる。

3. 季節の変わり目

東洋医学では、季節の変わり目に体調が乱れやすいと考える。
11月は秋から冬への移行期で、身体が寒さに適応する準備段階であるがゆえの不調。

スピリチュアルから観る腰痛

1. エネルギーの停滞

腰は「基盤」や「安定感」を象徴する。
11月は年末へのラストスパート、諸々過去の出来事や未解決の問題が浮上しやすい。
それが腰痛として身体に出ると考えられる。

2. グラウンディングの不足

秋から冬にかけて、自然界が静寂に向かうのと同様に、人間のエネルギーも内向的になる。
この時期にグラウンディングが不足すると、腰(生命力の源)が不安定になり、痛みが出やすくなる。

3. 感情と体のつながり

腰痛は「支えられていない」や「プレッシャーを感じる」といった感情に影響される。
年末の忙しさや変化に対応しきれない感情が、腰に痛みを引き起こす。

予防と対策

現代医学の予防と対策

適度な運動(ストレッチやウォーキング)、体を冷やさない工夫(腹巻きや温かい服装)、腰痛予防のための筋トレ。

東洋医学の予防と対策

お灸や温熱療法、腎を養う食事(黒い食品や温かいスープ)、腎兪や腰眼へのツボ押し。

スピリチュアルの予防と対策

瞑想や呼吸法で心を整える。地に足をつける意識を持つ(庭で過ごす、土の上を歩く)。
これら複数の視点を組み合わせて、体の状態を整えると良い。
次に、わたしが一番良くないと感じている要因。

イスに座る時間が長いと、腰痛になりやすいのはなぜ?

1. 骨格や筋肉への負担

・腰椎への圧力の増加
座っている姿勢では、立っている時よりも腰椎(背骨の下部)にかかる圧力が増す。
特に猫背や前かがみの姿勢では、椎間板(背骨の間にあるクッション状の組織)への負担がさらに大きくなり、腰痛の原因になる。
・筋肉の疲労
長時間同じ姿勢をとると、背中や腰周りの筋肉が固まる。
腰を支える筋肉が緊張しつづけ、疲労が蓄積して痛みを引き起こす。

2. 血流の悪化

・循環不良
座っていると骨盤周りや太ももの筋肉が圧迫され、血流が悪くなる。
血流が滞ると、筋肉に酸素や栄養が届きにくくなり、老廃物がたまることで炎症や痛みが生じやすくなる。

3. 正しい姿勢を保ちにくい

・座る姿勢の崩れ
長時間座り続けると、疲れから姿勢が崩れやすくなる。
多くの人は無意識に骨盤を後ろに倒したり、背中を丸めたりする「不良姿勢」になってしまう。
この姿勢は、過剰な負担が腰にかかり、痛みを引き起こす。

4. 腰への負担を分散できない

・動きの不足
立っている状態では体重が足全体に分散されるのに対し、座るとお尻や腰に体重が集中する。
動きがないことで負担が一点に集中し、痛みの原因となる。
・自然なカーブの消失
腰椎は本来、前にカーブした湾曲形状だが、座ることでこのカーブが失われ、腰の構造的負担が増す。

5. 心理的要因

・ストレスの影響
長時間のデスクワークなどは精神的ストレスを引き起こすことがある。
ストレスによって筋肉が緊張し、腰痛が悪化する。

長時間のイス生活への対策

1. 定期的に立ち上がる
30分ごとに立ち上がって軽いストレッチや歩行を行うことで、腰への負担を軽減できる。
2. 正しい姿勢を意識
骨盤を立て、腰と椅子の間にクッションやタオルを挟むことで、腰椎の自然なカーブを維持する。
3. 椅子や机の高さを調整
足の裏を床につけ、膝が90度に曲がる高さの椅子を使う。
机の高さも調整し、前かがみにならないように気を付ける。
4. 筋肉を鍛える
腹筋や背筋を鍛えることで、腰を支える力を強化。
コアトレーニングが効果的。
5. クッションやサポートを活用
腰サポートクッションや姿勢矯正クッションを使用することで、座る時の負担を軽減する。

腰痛が起こりやすい人の共通点

腰痛が起こりやすい人は、身体的、生活習慣的、心理的な要因が絡み合っている場合が多い。

1. 身体的特徴

・姿勢が悪い
猫背、反り腰、骨盤が後傾しているなど、正しい姿勢を維持できていない人は腰に過剰な負担がかかる。
・筋力の不足
腹筋や背筋などの「体幹」の筋肉が弱いと、腰椎を安定させる力が不足し、腰痛のリスクが高まる。
・柔軟性の欠如
ハムストリングス(太ももの裏の筋肉)や股関節周りが硬いと、動きが制限され、腰に余計な負担がかかる。
・体重の増加
肥満の人は腰にかかる負荷が増大し、慢性的な腰痛に悩まされやすくなる。
・過去の腰痛やケガ
椎間板ヘルニアや腰椎の損傷など、過去に腰に関する問題を経験している人は、再発リスクが高まる。

2. 生活習慣的な特徴

・長時間同じ姿勢でいる
デスクワークや車の運転など、長時間座りっぱなしの仕事をしている人は、腰への負担が蓄積しやすい。
・運動不足
運動をしない人は筋力や柔軟性が低下し、腰痛を発症するリスクが高くなる。
・無理な身体の使い方
重い物を持つ時に正しい持ち上げ方をしない、急な動作で腰をひねるなど、不適切な身体の使い方をしている人。
・冷え性
体が冷えると筋肉が硬くなりやすく、血流が悪化して腰痛が起こりやすい。

3. 心理的な要因

・ストレスが多い
精神的ストレスは筋肉の緊張を引き起こし、特に腰周りの筋肉に痛みを生じさせることがある。
・不安感や抑うつ傾向
不安や抑うつ状態の人は痛みに対する感受性が高まり、腰痛を感じやすくなる。

4. 年齢や性別

・加齢
年齢を重ねると椎間板や関節が劣化しやすくなり、腰痛のリスクが高まる。
特に40~50代以降の人は要注意。
・女性特有の要因
妊娠や出産、閉経後のホルモン変化により骨盤や腰周りに負担がかかる。

5. 遺伝的要因

・家族歴
腰痛になりやすい体質や椎間板変性は、遺伝的要因が関与する場合がある。
次に、腰痛改善には腹筋を鍛えると良いと聞くが、本当なのか?

腹筋と腰痛の関係

体幹の安定性向上

腹筋は体幹(コア)の一部を構成し、背骨や骨盤を安定させる役割がある。
腹筋が弱いと腰への負担が増え、痛みが生じやすくなる。
鍛えることで体幹全体の安定性が向上し、腰痛の軽減につながる。

骨盤の安定化

腹筋は骨盤の前側を支える筋肉群と連動している。
これらの筋肉が強化されると、骨盤が正しい位置に保たれ、腰椎への負担が軽減する。

姿勢の改善

腹筋を鍛えることで姿勢が良くなり、猫背や反り腰といった不良姿勢が改善。
その結果、腰痛を予防できる。

注意すべきポイント💡

・腹筋だけ鍛えるのは不十分
腹筋を鍛えるだけでは腰痛の改善に十分とは言えない。
腹筋と背筋のバランスが重要。
背中側の筋肉(脊柱起立筋など)や骨盤周りの筋肉(腸腰筋や臀筋)も同時に強化する必要があある。
・不適切なトレーニングは逆効果
腰に負担のかかる腹筋運動(例: 反動をつけたシットアップ)は、腰痛を悪化させる可能性があるため、安全な方法でトレーニングを行うことが重要。
・柔軟性の確保が必要
筋肉を鍛えるだけでなく、腰や骨盤周りの柔軟性を高めるストレッチも取り入れることで、腰痛の改善効果が高まる。

おすすめの腹筋トレーニング

以下に紹介するのは、腰に愛情をそそぐ腹筋トレーニング。

1. プランク

方法: 肘を床について体を一直線に保つ。
効果: 腹筋を含む体幹全体を強化。
注意: 腰を反らないように意識。

2. ドローイン

方法: 仰向けに寝て、お腹をへこませるように深呼吸をする。
効果: 腹横筋(深層部の筋肉)を強化。
注意: 動きはゆっくり行う。

3. バードドッグ

方法: 四つんばいの姿勢で、対角線上の手足を伸ばす。
効果: 体幹の安定性向上。
注意: 腰を反らせないように注意。

4. デッドバグ

方法: 仰向けになり、両手両足を上げた状態から片手と反対の脚を伸ばす。
効果: 腹筋の深層部を鍛えつつ腰への負担が少ない。
注意: 腰を床につけたまま行う。

腹筋を鍛える際の注意点💡

1. 痛みがある場合は中止
トレーニング中に腰に痛みを感じた場合は無理せず休む。
2. 適切なフォームを意識
腹筋運動を行う際、腰を反らせたり過度に丸めたりしないよう注意する。
3. 過度な負荷を避ける
初心者は軽い負荷や短時間の運動から始め、徐々に強度を上げる。

まとめ

いかがだっただろうか。
腰痛について様々な視点から見てきた。
現代人は、イスに座る時間がほんとに長い。
仕事中にイスに座り、家に帰るとソファーに腰を沈める。
そんな生活をつづけていたら、腰痛にならないほうがおかしい。
最後に、こんなマニアックな記事を最後まで読んでいただき感謝します。
ここまで読み進めてきた人は、相当腰に問題を抱えて、困っている人に違いないと思います。
そこで、おまけとしてわたしがヘルニアで苦しんでいたときの日記を掲載しておきます。
どんな思いでヘルニアをやり過ごしたのか。
また、どんなものを取り入れたのか詳細に書いてあります。
参考になれば幸いです。

わたしの「ヘルニア日記」

📝「ヘルニア日記」📝
ABOUT ME
岩崎 健寿
群馬県出身。精神科病院に勤務していたとき、薬物療法主体の治療に疑問をもつ。その折、コンビニで偶然ホメオパシーと出会う。はじめは半信半疑ながらも次第におもしろさに目覚める。家族もふくめて日常のたいていの不調はレメディーで対応している。自身も鬱や腰椎ヘルニアを経験し、都会の住みにくさに辟易しながらもそれらを受け入れ克服。現在はホメオパスとして活動しながら、重度の自閉症および知的障害者のサポートをおこなっている。デスクワークに飽きたら山を歩き、プールで泳ぐ。目下の目標はアイアンマンレースを完走すること。適度に運動してたっぷり水を飲み、しっかり眠ることが健康の秘訣と確信している。

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