こんにちは。ホメオパスでホリスティックドゥーラⓇの大田原恵です。
私は毎月産婦人科の中でベビーマッサージ教室を行っています。
ベビーマッサージが日本に普及して30年近く経つと思いますが、実際に体験したことがなくても、聞いたことはあるという人がほとんどではないでしょうか。
外出しづらい乳児期でも、赤ちゃんと一緒にお出かけできるチャンスですし、ママの気分転換や情報交換の場でもありますからね。
子育てしている日常の世界がぐっと広がる楽しみの1つとなっているようです。
ベビーマッサージは一般的に、ママやパパと赤ちゃんが触れ合う「スキンシップ」として紹介されていますが、今回はホメオパシーと共通する“水の記憶”に関連した秘密について書きたいと思います。
ベビーマッサージとは
ベビーマッサージは1980年代にイギリス人理学療法士であるピーターウォーカーが考案したといわれています。
うちにもまだ彼の書籍がありました。
ピーターウオーカーは15年間フィジカルセラピストとして活躍し、イギリス国内の親子や保健婦協会、助産師、ヘルスケアの専門家にベビーマッサージの講習会を開き指導しました。
実は海外でも、昔の日本の考え方のように「赤ちゃんにかまい過ぎてはいけない」といわれた時代があったようです。意外ですよね。
しかし、スキンシップは赤ちゃんとの最初のコミュニケーションです。
これを否定してしまうと、子どもの肉体、感情、知性の潜在能力が低下していく恐れがあると同時に、親子の信頼関係を築くことが難しくなっていく可能性があります。
例えば世界には色々な慣習があり、アフリカのお母さん達はオイルを使って赤ちゃんの肌にマッサージしながら、関節にゆるやかな動きを与え、触れることで、お互いの喜びと心地よさを感じる。ということを日常的に行っていました。
そういった文化も意識し、ピーターウオーカーの考案したベビーマッサージは、身体への働きかけと、肌と肌の触れあいがお互いの安心感、幸福感を生むことにつながる1つの手法として完成されていったようです。
そして日本の助産師さん達も彼の指導を受けるようになり、国内に徐々に広まっていきました。
ちなみに私がベビーマッサージを習ったのは、世田谷にあった助産院「ビーボーン」の助産師たつのゆりこさんです。たつのさんは鍼灸師でもありますが、アーユルヴェーダ式の妊産婦ケアとお食事で養生する人気の助産院でした。
たつのさん監修の本「ちつのトリセツ」は10万部のベストセラーになり、最近はついにマンガにもなりました。
日本にフェムケアを広めた第一人者でもありますが、現在は八ヶ岳に移住し、産後の養生や女性の為のケアプログラムをさらに進化させたビーボーンを運営されています。
(フェムケア=女性の身体をケアする製品やサービを提供すること)
どんな効果があるの?
親子のスキンシップをはかることが最も大切な役割といわれていますが、主にこんな効果があるといわれています。
・赤ちゃんとの愛情関係を作り、深めます
・身体バランスと、良い姿勢をつくります
・成長後の身体の柔軟性の基礎をつくります
・リラックスさせ自信をつけさせます
・機嫌の悪い子どもを落ち着かせ、気持ちをやすめます
・循環器系と身体の抵抗力を高めます
・消化機能を高めます
著書『ベビーマッサージ』フレグランスジャーナル社より
いつからはじめる? オイルはどうする?
ベビーマッサージはいつからはじめても構いません。
生まれたての赤ちゃんだったら、ただ優しくなでるだけでもマッサージになります。
教室に通うのであれば首がすわる3ヶ月くらいがお出かけしやすいかなと思います。
また洋服の上から触ったり、裸に素手で触るのもマッサージになりますが、オイルを使うことで気持ちよさが倍増されます。
慣れないとオイルのベタベタ感が気になるかもしれませんが、お医者さんのデータとしても、オイルを使ったマッサージの方が、赤ちゃんの脳波が圧倒的にリラックスモードに切り替わると確認されています。大人のオイルマッサージも同様のデータがあるそうです。
そしてオイルは必ず100%ナチュラルな植物油を使ってください。香りは必要ありません。赤ちゃんにとって、最も安心するのはママの匂いやおっぱいの匂いです。防腐剤など化学的な物が入っていないオイルを選んで下さい。
ちなみにベビーオイルは鉱物油と呼ばれる石油製品扱いです。赤ちゃんは自分の手や足についたオイルをなめることがあります。ですから、オイルも植物で出来ている食品扱いのものだとお口に入っても安心ですよね。
お薦めのオイルとしては、スィートアーモンドオイル、グレープシードオイル、セサミオイルが使いやすいでしょう。
私の教室ではセサミオイルを使っていますが、セサミ=ゴマは焙煎していないもので太白ごま油もマッサージに使用できます。
もともとゴマは日本人に馴染みのある食品ですし、刺激が少ないので敏感肌にも合います。抗酸化作用のビタミンEが豊富なので、他のオイルよりも長持ちして肌への浸透もとても良いオイルです。
初めて使うオイルは必ずパッチテストをしてください。
ベビーマッサージ教室の参加理由を聞いてみた
ママ達に教室へ参加した理由を聞いてみるとこんな意見がよく聞かれます。
①寝付きが良くなってほしい
②夜泣きをなくしたい
②便秘の解消
③ぐずりが減るように
④アトピーなど湿疹の改善
もちろん、これらに対してすぐに効果があらわれると期待したい気持ちはよくわかります。
でも、ベビーマッサージは魔法ではありませんからね。
いま、寝ない子を寝かしつけるとか、いま、泣いてる子を泣き止ませる。そういうテクニックではないのです。
しかし、マッサージを継続していくことで自律神経が整い、身体の中のいらないものを出しやすくし、心身のバランスがとれてくると、安心感や幸せ感に満たされます。
その結果として寝付きが良くなったり、ぐずりが減ったりしていくことに繋がっていきます。
ですから、焦らず続けていくことが大切です。観察していくと徐々に変化があらわれてきます。
また、赤ちゃんだけでなく、触れる側のママも気持ちよさをたっぷり味わいます。そして幸せホルモンと呼ばれたり、母乳を出すための“オキシトシン”の分泌がよくなっていきます。
赤ちゃんはリラックスすると気持ち良すぎておしっこをしてしまいますが、これも普通のこと。排泄が良くなった証拠ですので沢山褒めてあげましょう。
外国人のママから聞いた話
教室には時々、外国人のママも参加してくれることがあります。
ロシア、インド、モンゴルなど、それぞれの国でも赤ちゃんへのマッサージが行われているようです。
中でもフィリピンのお母さんの話が印象的でした。フィリピンでは赤ちゃんが生まれると必ず“脚”を念入りにマッサージするというのです。
言われてみるとあの国の人々、特に女性は、細く長くとても綺麗な脚をしていますよね。つまり、あの美脚はマッサージによって作られている可能性が大きいのです!
ですから私も、教室で必ずこの話をします。
ママ達に赤ちゃんの脚を触ってもらいながら
「脚よ長くなれー。モデルさんみたいなきれいな脚になれーー」と言葉をかけつつ、マッサージをしてもらっています。
触れながら声をかける
冗談のように聞こえるかもしれませんが、言葉をかけるということが大切なのです。
「〇〇ちゃん。気持ちいいね。楽しいね。
大好きだよ。つぎはおなかを触るよ。」
など、赤ちゃんの肌に触れながら、できるだけ目と目を合わせアイコンタクトをとり、声をかけていきます。
マッサージは言葉のいらないコミュニケーションですが、触れることで気持ちよい感覚が相互に伝わり、それと同時に言葉の波も伝わっていくのです。
この世に存在する全てのものは振動している
つまり、量子力学の世界でいえば“振動”は“波”であり“エネルギー“であり“情報“です。
ほら、だんだんホメオパシーの世界に近づいてきましたよ!
人間の身体の60%は水分です
ところで、人間の身体は多くの水分で満たされています。
年を取れば当然減っていきますが、成人で約60%、胎児では約90%といわれていますから、胎児の身体はほぼ水。といってもいいですね。
なぜならお母さんのお腹の中で羊水という水に覆われています。
つまり水は私たち人間が生きていく上で欠かせない物質なのです。
また地球は“水の惑星”とも呼ばれます。地球の表面上の約7割が海に覆われていることからそう呼ばれるのですが、もし地球上から水がなくなってしまったら・・・
生き物の命をつなぐことは出来なくなるかもしれません。
そして水は多くの謎を秘めている物質といわれ、水の不思議に魅了された研究者が様々な分野にいるのです。
例えば「水からの伝言」や「結晶物語」の著者江本勝氏が発見したのは、水に「ありがとう」「愛している」など肯定的な言葉をかけたり、クラッシック音楽など綺麗な音を聞かせると、美しい結晶ができるというものです。
逆に否定的な言葉をかけたり、うるさい音楽を聴かせると、結晶はいびつになったりバラバラに壊れてしまったりします。
これは言葉や音の“波”が伝わり、水に何らかの影響を及ぼしていると考えられています。
また、世界で初めて無農薬で育てた“奇跡のリンゴ”で有名な木村秋則さんは、リンゴの樹を育てるときに1本1本に丁寧に声をかけていたそうですが、実験的に声をかけず無視した樹は枯れてしまったと著書に書いています。
HIVウィルスを発見してノーベル賞を受賞したキャリーマリス氏も、水の記憶に関する研究を熱心に行っていた一人でした。
水の記憶と言葉のレメディー
さて、ホメオパシーの世界に入っていきましょう。
私たちはレメディーの作り方をお話しするときに、希釈(=薄める)と震盪(=振動をあたえる)の作業を説明します。
例えば、殺人事件に使われるほどの猛毒をもつトリカブトからレメディーを作る場合、トリカブトの毒の原物質を薄め(=希釈)、容器に振動を与えていく(=震盪)を繰り返すことにより、毒の物質は無くなってしまいます。
しかしトリカブトの毒の性質(=パターン)は、水の中に次々にコピーされていく。つまり水に記憶されていくと考えているのです。
ということは、人間の体内にある水も様々な情報を記憶することが出来ると考えられませんか?
そして、ベビーマッサージをしている時にも、ママやパパからかけられる言葉の波が、赤ちゃんの心や身体の栄養として記憶されていくのではないでしょうか。
つまり、言葉の波がかけがえのない宝物となり、愛情というレメディーになるのです。
“水の記憶”にはそんな秘密が隠されていると考えています。
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